2015年12月18日金曜日

法律相談のしかた③(電話相談)


 
 ときどき電話相談を希望される方がおられます。
 当事務所ではこれをお受けしていません。

 なぜか?
 電話でのやりとりではさらに間違いやすいからです。

 メラビアンの法則というのがあります。
 聞いたことがありますか?

 人の行動が他人にどのように影響を及ぼすか
 ということについての実験に基づく法則です。

 話の内容など言語情報の占める割合は
 どのくらいだと思いますか?

 なんと7%
 驚きの結果です。

 口調や話の早さなどの聴覚情報は
 38%

 見た目などの視覚情報が
 55%です。

 
 よくメールやメーリングリストで
 いつもは仲がいい人たちが喧嘩しています。

 なぜかというと,メールは言語情報だけなので
 行き違いや誤解を生じているわけです。

 こちらの意図したことのうち
 7%しか相手に伝わっていません。

 送り手は,笑顔をもって言ったつもりが
 受け手のほうは,批判されたと受け取ることがあります。

 字面だけでいえば
 どちらともとれるからです。

 これを避ける努力が笑っていることを表記したり(笑)
 顔文字をつけることです(^^)/

 
 電話の場合,メールよりはましです。
 言語情報のほか,聴覚情報が加わるからです。

 それでも面談に比べ
 半分以下の情報量になります。

 前回述べたように,法律相談は
 ただでさえ誤解や行き違いを生じがちです。

 それを思うところの45%の情報量でおこなうことは
 至難のわざです。

 資料や写真が必要な事案となれば
 なおさらです。

 また面談であれば,口では「はい。」と回答していても
 不安そうな顔をしていれば,重ねて説明することができます。

 
 そういうわけで,電話相談には原則として応じていません
 悪しからずご了承をお願い申し上げます。
 

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