2015年12月16日水曜日

法律相談のしかた①



 弁護士の仕事は,サービス業です。
 法的サービスを提供することです。

 サービス業といっても
 美容・理容などとはちょっとちがいます。

 一般にいきなり事件依頼,受任とはなりません。
 まずは法律相談からはじまります。

 法律事務所に行くと,高額な費用を請求される
 敷居がたかいと思われている方がたくさんおられます。

 しかし,まずは法律相談からなので
 相談料5,400円以上を請求されることはありません。

 交通事故,相続や債務整理については
 相談料も無料になっています。

 法律事務所の敷居がたかいのは事実でしょうが
 勇気をもってまずは相談してみてください。

 法律相談ののち,実際に事件を依頼することとなれば
 着手金,報酬という弁護士費用がかかることになります。

 その場で依頼を決める必要はなく
 見積りを依頼されれば,家に帰って落ち着いて判断できます。

 
 法律相談では,事実の有無が重要です。
 ある事実の存否が逆になると,アドバイスも逆になります。

 法的アドバイスは,医師の診断と治療方針のようなものなので
 症状・検査結果がちがっていると,診断もちがってくるようなものです。
 
 そのため,法律相談に来られる際には
 関係資料等を持参されることをお奨めします。

 相続,不動産や境界争いに関することであれば
 登記簿謄本や写真などがあったほうが正確な受け答えになります。

 離婚などあまり証拠がないような事件についても
 時系列で事実関係を整理されるとやはりいいと思います。

 法律は,要件事実といって,複数の事実の組み合わせで
 一定の法律効果が認められたり,認められなかったりします。

 じぶんが聞きたい質問を列挙してこられると
 あとで漏れがなくていいと思います。

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