2015年12月25日金曜日

法律相談の効果(解決方針について)

 


 法律相談は,相談するだけでも意味があります。
 
 まずカウンセリング効果があります。
 頭のなかや胸のなかに渦巻いていた不要なガスが抜けます。

 いわゆるいっぱいいっぱいの状態だと
 頭が働きません。

 つぎに片付け効果があります。
 部屋のなかのものを持ち出さなくとも整理すればすっきりします。

 整理がつかないと
 おなじところをグルグル回転することになります。

 思考力回復効果。充満するガスが抜け,部屋が片付くと
 自分で考える力が回復します。

 問題によっては
 これで法律相談終了ということもあります。


 法律相談の結果,解決方針をたて
 それを説明(アドバイス)します。
 
 解決方針は,当方の思いどおりに
 その場で一挙解決というわけにはいきません。

 一般的に複数の選択肢になります。
 どの選択肢も一長一短ということになります。
 
 右の道を行くと,遠いけれども比較的安全
 左の道を行くと,近いけれども比較的危険というように。

 クライアントのニーズや意欲に応じて
 どちらかの選択肢を選択していただくことになります。

 
 選択肢のなかには,積極的に攻めるもののほか
 静観する,経過を観察するというものもあります。

 時宜をまつとか,守るほうが楽だとか
 証拠上や,社会・心理的ないろいろな理由があります。

 紛争解決は人生の一部ですから
 クライアントの価値観や意欲・姿勢にも大きく左右されます。


 この点でも数学の問いと答えとは異なるわけです。
 答えは一つではなく,おなじ答えでも満足度が異なりえます。

 いずれにせよ前向きに選択することが
 後の満足度を高めることになります。

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