2010年10月22日金曜日
レットイットビー
2週間ほどまえ西鉄電車のなかで、30代のサラリーマンが村上春樹さんの「ノルウェイの森」を読んでいました。
1週間ほどまえ40代のサラリーマンがまたも「ノルウェイの森」を熱心に読んでいました。
つづけざまのことで驚きました。
シンクロニシティ?
その意味するところは?
ことし12月、映画「ノルウェイの森」公開。
ぜひ、観にいくべしという呼びかけか。
3,40代のサラリーマンと「ノルウェイの森」はミスマッチのような気がするものの、
小説の冒頭、過去の失われた時間、戻らない想いや、去っていった人々を思った僕は37歳(1987年当時)。
これら記憶を喚起させたのは、ハンブルク空港に着陸した飛行機の天井からながれてきた「ノルウェーの森」(マドレーヌ菓子をお茶に浸して食べたことではなく)。
すべての記憶はビートルズにつうず。
「マリアビートル」から「レットイットビー」のマリアを思い浮かべることも自然です。
ビートルズは70年に解散していますから、むしろ団塊の世代こそ「ノルウエイの森」なのか。
われわれは遅れてきた世代。
私がビートルズのLPを買いはじめたのは中3の秋、
学祭の準備がきっかけ。
クラスで模擬店をやることになり、
音楽担当になりました。
手持ちのLPの提供をみんなに呼びかけたとき
あこがれのマドンナが私のところへきて
差し出したLPは、
「Let It Be」。
学祭では職権を濫用して
「Let It Be」ばかりながしていました。
卒業式のあと、彼女にコクりました(当時、そんな動詞はなかったけれども)。
彼女の賢明なこたえは、
"Let it be."
法律事務所のブログにこんなセンチメンタルなことばかり書いてどうよ?
自分でつっこみをいれつつ
模擬店にからめて食品衛生法のことを書こうと思ったとき
あたまのなかをながれた知恵の詞は、
"Let it be."
ま、いいか。
勝間和代さんには叱られそうですが。
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