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2012年3月1日木曜日

翠玉白菜に祈る by.台湾旅行も好きな福岡の弁護士



 (忠烈祠)




 (孫文像)




 (中正紀念堂)


 はやくも3月ですね。
 時がせわしなく過ぎていきます。

 さて台湾訪問3日目(最終日)は
 バスで台北観光。

 みなさんご存じでしょうから
 簡単報告。

 最初に連れて行かれたのは
 忠烈祠。 

 抗日戦争や中国大陸での内戦で戦死した約33万人の
 中華民国軍などの英霊を祭る廟。

 日本でいえば靖国神社でしょうが
 宗教色はなく廟になっています。

 創建は1969年で、中央に大殿
 左右には武烈士と文烈士の祠が。

 きのうにひきつづき
 ここでも文武両道。

 なぜここが最初かというと
 10時からの衛兵交代の儀礼を見るためだったよう。

 バッキンガム宮殿や
 バチカンの衛兵が思い出されました。

 つぎは国立故宮博物院。
 世界四大美術館のひとつ。

 というと
 あと3つ答えられますか?

 アメリカ ニューヨーク メトロポリタン美術館
 ロシア サンクト・ペテルブルグ エルミタージュ美術館

 フランス パリ ルーブル美術館
 やはり富と権力のあるところに美も集まったんですね。

 さて故宮は,中国歴代皇帝が収蔵したコレクションをもとに
 62万点もの収蔵品を誇る中国文化の殿堂。

 宋から元、明、清代までの貴重なコレクションが堪能できます。
 ただし,残念ながら,館内撮影禁止。

 知人に翠玉を彫った白菜の写真を撮ってきてほしい
 と頼まれていたのですが,果たせず。

 よくみると,葉の上に二匹の昆虫が。
 多産を象徴するキリギリスとイナゴだそう。

 これを吉祥として女性に贈り
 その幸せを願ったんですね。

 併設された売店で
 レプリカを売っています。

 フェイスブックで,友達が友達の友達と,
 キャベツ見たか?などとやりとりしていました。

 みんな知っている有名な展示品なんですね。
 でもキャベツではなく,白菜ですので,よろしく。

 館内撮影禁止とされながら
 孫文の像のまえではみなしきりに写真撮影。

 展示品はダメだけどこの像はOKなのだろうと
 われわれも判断して記念撮影。

 孫文さんには大変もうしわけないけれども
 白菜にかわって写真を掲載させてもらいました。

 孫文(1866年11月12日~1925年3月12日)は
 辛亥革命を起こし、初代中華民国臨時大総統。

 「中国革命の父」であり
 国父として尊敬されています。

 中国では孫文よりも孫中山の名称が一般的で
 孫中山先生と呼ばれています。

 長蛇の順番待ちをして
 飲茶を食したあとは中正紀念堂。

 広大な面積の芸文広場内にあります。
 高さ約70mの巨大建造物。

 白亜の基壇の上にそびえ、八角形の瑠璃瓦の屋根をもつ。
 堂内には巨大な蒋介石像が鎮座し、衛兵によって警護されています。

 孫文像がほぼ等身大なのに対し
 蒋介石像の巨大さは一種異様。

 古来,中国の皇帝たちが美により富と権力を誇示してきた
 故宮流のほうが好ましく思えます。
 
 ただ希望をいえば,白菜の写真撮影ぐらい,いいんじゃないの?
 とおもいます(減るもんじゃあるまいし)。

2012年2月29日水曜日

日月潭と文武廟 by.台湾旅行も好きな福岡の弁護士



 (日月潭)



 (文武廟のうち武廟)



 (文廟で祈る女性)


 台湾旅行2日目は台中まで新幹線で行き
 あとはバスで日月潭と文武廟へ。

 「ニイタカヤマノボレ」で有名な玉山は標高3952mで
 富士山より高い。

 台湾には3000m級の山々が何十(数字忘れ)とあるらしい。
 文武湖も,そんな山々に囲まれた台湾の中央部に。

 周囲25kmもある自然湖らしく
 実に風光明媚。

 台湾の人たちが新婚旅行で訪れる場所のトップであり
 かつ,自殺のメッカらしい。

 結婚も人生の墓場とはいいますが
 どうせなら美しい風景のなかでということでしょう。

 かたわらには
 文武廟が。

 下段に武廟,上段に文廟。
 武廟は関羽,文廟は孔子を祀っています。

 関羽は,ご存知のとおり,三国志に出てくる
 蜀の創始者・劉備に仕えた武将。

 三国志の時代の人なので
 魏志倭人伝に出てくる卑弥呼と同時代人です。

 最近ではゲームのキャラクターとしてのほうが
 有名ですね。

 その人並み外れた武勇や義理を重んじる人物像が
 多くの人から称賛され,後世の人間より神格化されました。

 日本で武神といえば
 八幡神(八幡大菩薩)でしょうか。

 関帝は武神といいながら,信義に厚いことから
 現在では商売の神としても祭られています。

 長崎の崇福寺や興福寺にも
 関帝として祭られています。

 孔子はいわずとしれた
 儒教の始祖であり,文の神とされています。

 つまり,文武廟は一カ所をお参りするだけで,箱崎八幡宮と
 太宰府天満宮とにお参りした御利益をうることができるわけです。

 このあたり1999年9月21日に発生した台湾中部大地震により
 大きな被害を被ったそうですが,見事に復旧していました。

2012年2月24日金曜日

トンネルのむこうは









 台湾で最初(正確には桃園空港のつぎ)に訪れたのは
 九份(きゅうふん)。

 台北よりさらに北
 港町・基隆にちかい山あいの町。

 雨にたたられましたが
 懐かしい雰囲気をあじわいました。

 以前来たときは案内されず
 こんかいがはじめて。

 それには宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』
 (2001年)のヒットが関係しています。

 19世紀末から金鉱の町として栄え
 1971年の閉山により急速に衰退(炭鉱町のよう)。

 歌手・一青窈の父親は
 ここの元金鉱主だとか。
 
 1989年,映画「悲情城市」(侯孝賢監督)のロケ地になり
 再び脚光を浴びるようになりました。

 ノスタルジックな風景に魅せられた若者を中心に
 多数の人々が訪れるようになったよう。

 宮崎監督も「悲情城市」をみたのでしょうか
 この地を訪れ,『千と千尋の神隠し』の舞台のモデルとしたとか。

 狭い路地に土産物屋と食物屋が連なる基山街をひやかしたあと
 右手におれて,急坂をしばらくいくと右に阿妹茶酒館。
 
 湯婆婆が経営する、八百万の神が体を休める湯屋「油屋」
 のモデルだとか。

 トンネルのむこうは
 懐かしい町でした。

2012年2月23日木曜日

一足はやい春



 先日,ロータリークラブのメンバーで
 台湾を訪問しました。

 フォルモサ(麗しの島)と呼ばれるだけあって
 麗しい景色を堪能しました。

 ほぼ中央部を北回帰線がとおり
 つまり夏至には太陽が真上にきます。

 そのため北回帰線より北部が亜熱帯
 南部が熱帯に属しています。

 すでにサクラだけでなく
 ツツジも咲き,春たけなわでした。