山頂で360度ビュー、東北の名峰たちの絶景を楽しんだあとはくだりである。東側から登ってきたので、西側(日本海方面)へくだる(NHK「にっぽん百名山」などの番組では、くだりは描かれない。番組構成上、文字どおり盛り上がりを欠くからだろう。しかし、くだりこそ登山の要諦であると信じる。)。
眼下に避難小屋や阿仁ゴンドラ山頂駅舎などがみえている。森吉山はじつはこちら側が表である。冬季はスキー場もあり、スノーモンスターを楽しんだりできる。
振り返ると、森吉山が二重火山であることがよくわかる。手前の土手がカルデラ外輪山である。
池塘(ちとう)。曇っているのが惜しい。晴れていれば青空が映り込み、草モミジとよいコントラストをなしたことだろう。
右が森吉神社である。豪雪に耐えられるようしっかりしたつくりである。田村将軍(坂上田村麻呂)が開基らしい。ほんとうだろうか。お供物はクマの餌になるので持ち帰るよう指示がある。
左は避難小屋。二階へ梯子がつけられているのは、積雪期の入口が二階だから。冬支度だろうか関係者らが清掃を行っていた。
黄や赤へのグラデーション、真っ赤より味がある。
ミズナラの黄葉ごしに森吉山。緑の林はアオモリトドマツ(=オオシラビソ)。つまり、亜高山帯=針葉樹林帯である。
前方左手の▲が一の腰である。あそこから向こう側へ下っていくことになる。
一の腰を下っていくと、ふたたびブナ林となる。つまり、夏緑樹(落葉広葉樹)林帯である。植生が変化した。まとったツタが色鮮やかに変化しつつある。季節は逆だが、ボッティチェリのプリマェーラを思い浮かべる。
森吉山は天然杉とブナが混交する特異な植生である。それが評価されて、新たに国立公園に指定しようという動きがある(前日のニュースでやっていた。)。
なんでしょう?こぶしほどの大きさがある。葉は殺菌作用があるので料理に利用する。
なんでしょう?こぶしほどの大きさがある。葉は殺菌作用があるので料理に利用する。
下山口はコメツガ山荘である。無人小屋がある。乗り合いタクシーを待って、阿仁前田温泉駅へ。温泉で汗をながし秋田内陸縦貫鉄道で角館へ戻る。
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