2025年10月31日金曜日

森吉山、角館、姫神山の旅(6)森吉山③

 

 山頂で360度ビュー、東北の名峰たちの絶景を楽しんだあとはくだりである。東側から登ってきたので、西側(日本海方面)へくだる(NHK「にっぽん百名山」などの番組では、くだりは描かれない。番組構成上、文字どおり盛り上がりを欠くからだろう。しかし、くだりこそ登山の要諦であると信じる。)。

 眼下に避難小屋や阿仁ゴンドラ山頂駅舎などがみえている。森吉山はじつはこちら側が表である。冬季はスキー場もあり、スノーモンスターを楽しんだりできる。



 振り返ると、森吉山が二重火山であることがよくわかる。手前の土手がカルデラ外輪山である。


 池塘(ちとう)。曇っているのが惜しい。晴れていれば青空が映り込み、草モミジとよいコントラストをなしたことだろう。



 


 右が森吉神社である。豪雪に耐えられるようしっかりしたつくりである。田村将軍(坂上田村麻呂)が開基らしい。ほんとうだろうか。お供物はクマの餌になるので持ち帰るよう指示がある。

 左は避難小屋。二階へ梯子がつけられているのは、積雪期の入口が二階だから。冬支度だろうか関係者らが清掃を行っていた。

 黄や赤へのグラデーション、真っ赤より味がある。



 ミズナラの黄葉ごしに森吉山。緑の林はアオモリトドマツ(=オオシラビソ)。つまり、亜高山帯=針葉樹林帯である。


 前方左手の▲が一の腰である。あそこから向こう側へ下っていくことになる。



 一の腰を下っていくと、ふたたびブナ林となる。つまり、夏緑樹(落葉広葉樹)林帯である。植生が変化した。まとったツタが色鮮やかに変化しつつある。季節は逆だが、ボッティチェリのプリマェーラを思い浮かべる。

 森吉山は天然杉とブナが混交する特異な植生である。それが評価されて、新たに国立公園に指定しようという動きがある(前日のニュースでやっていた。)。


 なんでしょう?こぶしほどの大きさがある。葉は殺菌作用があるので料理に利用する。

 下山口はコメツガ山荘である。無人小屋がある。乗り合いタクシーを待って、阿仁前田温泉駅へ。温泉で汗をながし秋田内陸縦貫鉄道で角館へ戻る。

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