週末は事務所メンバー5人で宝満山に登った。宝満山は830m。太宰府の北東(丑寅=鬼門)の方角にあり、麓には鬼滅の刃のモデルとなったという竈門神社が鎮座する。
何度か書いたように2023年9月に事務所メンバー6人でウォーキング同好会を立上げた。以来、太宰府路の散策(3回)からはじめ、四王寺山登山、天拝山登山(2回)ときて、満を持しての宝満山登山である。
ウォーキング同好会のメンバー2人が差し支えで、メンバーではない1人が参加したので、総勢5人である。
あいにく昼頃から雨予報であったので、午前8時には登りはじめ、昼頃には下山する計画であった。
西鉄太宰府駅前からバスに乗り、登山口のある内山を目指した。駅からはロータリーの後方に宝満山が見えていた。しかし、集合場所の竈門神社駐車場に着くや、ポツポツと降り出してしまった。
ヒキガエル。またの名をガマガエル。イボがあるのでイボガエルとも呼ばれる。毒があるので毒ガエルでもある。筑波山では「ガマの油」が売られているが、成分はガマの油ではないようだ。
宝満山は5月になると、小さなヒキガエルたちが集団で登山をおこなう。NHKの「ダーウィンが来た!」などでとりあげられて、一躍全国的にも有名になった。
この日も大きなヒキガエルが坂を登っていた。そろそろ下らないといけないのではないかと心配した。
全山ほぼ花崗岩である。とくに山頂ふきんは大きな花崗岩の塊が露出している。メンバーの一人が写っているが、まるで岩の巨人の掌のうえに乗っかっているようである。
海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む際、マグマが発生し、地中深くでゆっくり冷え固まったのが花崗岩。他の岩盤に比して比重が軽いので、長い年月をかけて浮上してきたのだという。
こうした荒々しい地形が神仏の存在を感得せしめ、古代から仏教、神道、修験道などの信仰の対象とされてきた。江戸期ころには修験道が隆盛となったようだが、明治期の廃仏毀釈により山上の施設は失われた。夢の跡だけが残っている。
日本各地でクマ被害が起きている(九州にはクマがいないといわれる)が、こういうクマなら出会っても安心だ。
登頂するころには雨もあがり、全員無事下山することができた。天気のよい日に再チャレンジしたい。
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