2025年3月3日月曜日

倉敷~岡山城~尾道~福山城の旅(3)尾道・前半

 

 翌日は尾道。岡山から新幹線で福山まで、そこからJR山陽本線で尾道まで。

 むかしは駅を出てすぐ左折し、北側の坂道を上がったり下がったりした。そこに志賀直哉の旧宅などが点在していた。

 しかしいまはそこはモデルコースにはなっていない。本通り商店街を通って千光寺ロープウェイ山麓駅へ行くようになっている。

 商店街の売上アップに貢献するためだろうか、林芙美子も多少困惑気味である。


 「海が見えた。海が見える。」。『放浪記』の一節。

 商店街からすこし南下すると、すぐ海。尾道水道である。結構なボリュームの流れが西から東へ流れて行く。汐が鞆の浦へ向かうのは満潮だっか干潮だったか。


 対岸は向島。フェリーがひっきりなしに往復している。来る人、向かう人。これこそ一衣帯水だろう。


 東に目を向けると、視界の端に尾道大橋。しまなみ海道の入り口だ。自転車に乗って今治まで行ける。『村上海賊の娘』(和田竜)や『汝、星のごとく』(凪良ゆう)の世界が彷彿とする。

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