2024年9月4日水曜日

大雪山・旭岳~トムラウシ山縦走(15)



 五色岳のつぎは化雲岳をめざす。五色岳山頂で出会ったご婦人がたが先行している(写真をクリックして拡大しないと見えない)。その向こうにトムラウシ山が美しく見えている。化雲岳は画面の右方である。



 ここは以前、ヒグマに至近距離で出会ったポイントである。向こうの斜面でクマはのんびり草を食んでいた。ことしはいない。ご婦人がたも、ショウジョウバカマがきれいね、などとはしゃいでいる。ここは以前ヒグマが出たとこですよ!と言ったら、さぞ驚くことだろう。


 話題のショウジョウバカマ、ショウジョウは猩々だから、本来は赤い花である。このあたりは土質の影響か、赤ではない。バカマは袴で、形のとおり。それもまた不思議な魅力がある。


 しばらく行くと化雲岳がみえてきた(写真やや右のピーク)。ことしは雪の量がとても少ない。が、それでも緑とのコントラストが美しい。


 例年だと雪解け水で湿原のようだが、ことしは比較的乾燥している。木道がなくても歩けそうだ。




 木道沿いにはウルップソウが群生していた。木道にはこうした植生を保護する役割もある。植生を保護するため木道(登山道)の外を歩いてはいけない。


 池塘(ちとう)が点在している。トムラウシ山とのとりあわせが美しい。こうした美しさから、このあたりは「神遊びの庭」と呼ばれる。ヒグマも遊ぶ楽園なのだ。

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