2日目は西吾妻をめざした。吾妻連峰はやはり日本百名山である。
翌日も天気予報はB→A判定だった。東北の雪山の天気が二日つづけて良いというのも珍しい。事前の天気予報では週末、南岸低気圧が通過し、東京には雪が降るだろうという予報だったが。
米沢駅前から上杉神社前を経由してバスで湯元駅をめざす。車窓はすでに雪景色だ。車中は10人ほど。米沢の人が3人、その他が7人である。
ロープウエイ前にはもう列ができている。列に並ぶ。キップを購入。30分以上待った。いちどに15人しか進まない。30人乗りのロープウエイだが、人数制限されている。
天元台高原駅でロープウエイを降りる。そこからゲレンデのリフトを乗り継いで北展望台駅。2つ目のリフトは一時故障で停まっていたが10分ほどで運転再開。降りると、10人ほどがワカンやスノウシューを装着している。
雪山は危険であると忠告してくれる人がいる。でもスノウモンスターを見てみたいという人もいる。西吾妻のばあい、ここまでは雪山の装備がなくても来られる。帰りもリフトを利用することができるからだ。
とりあえずつぼ足で登ってみる。樹林帯。中大テンの急坂。しばらく行くも、つぼ足では無理。ワカンを装着する。雪はよく締まっていたので、アイゼンのほうがよかったかもしれない。
稜線に出る。地図によれば、西吾妻山方面に展望が開けるはず。だがガスガスである。1人先行している。その人に付いて行く。すこし下ると樹氷原。両側にリトルスノウモンスターが出迎えてくれる。蔵王はスノウモンスター。西吾妻は低木なので、リトルスノウモンスターなのである。
小ピークを超すとまた樹氷原。梵天岩にとうちゃこ。おじさんが3人休んでいる。なまりから地元の人である。しばらく休んで再出発。おじさんたちの一人についていく。GPSを頼りに先行する2人とは違うコース。まっすぐピークをめざす。
山頂がちかくなり、直登はきつい。左側に巻く。するとなんと、天気が回復していく。ガスガスだったのに、ときおりピークが見える。先行者が手を振っている。
西吾妻のピークは尖っておらず、平原状である。どこがピークかなとぐるりと回ると、5人ぐらいのグループが集合写真を撮っている。きっとあそこがピークにちがいない。山頂は雪に埋もれて、標識も見えない。
さらに南側でみな記念写真を撮っている。スノウモンスターがガスガスの向こうに見えている。じぶんも撮ってもらう。ほんとうであれば磐梯山が見えるはずだが、見えない。
そうこうしていると、なんと晴れてきた。すごい。歓声があがる。あっというまに青空がひろがる。山は早立ち、早着きが基本だが、こういうときは先行者は損をする。仕方がない。
同じ途を戻る。来る際にはガスガスで見えなかったが、東のほうも見え始める。北には米沢の盆地が見えている。その向こうは朝日連峰か。素晴らしい。来て良かった。
吾妻も連峰である。夏なら東のほうから西へ縦走するのがお奨めだ。雪山では難しいので、西吾妻だけを楽しむのがお奨めだ。ただし、西吾妻はのっぺりしているので、道迷いをしやすいと言われる。無理は禁物だ。
米沢駅に戻り、郡山に向かう。在来線は不便である。山形新幹線を利用する。新幹線と言っても、在来線を利用し、特急に毛がはえたようなものである。右手に吾妻連峰、左手に蔵王連峰の谷を抜けていく。福島で東北新幹線と合流する。西に吾妻連峰が輝いていた。
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