2013年1月11日金曜日

東の尚隆か西の斡由か




というわけで,百人一首のつながりをたぐると
うまくすれば100回分のネタに困らない。

とはいえ摂関家に圧迫される
天皇家の人々の話がつづいた。

これは武家が政権をとった世に
貴族の没落をなげく定家のチョイスのせいか。

しかし当時,われわれ庶民の生活は
どうだったのだろう。

天皇家と摂関家(あるいは,武家)のどちらが
政権をとってもいいけど,そっちのほうが大事だ。

でも,われわれ庶民はそのころ文盲で
誰も生活の苦しさを書きとめていない。

生活にいそがしく
そんなヒマもなかったということもあろう。


というわけで,番組の途中だけれども
小野不由美さんの『東の海神 西の滄海』(新潮文庫)。

「十二国記」シリーズの
エピソード3。

従来,講談社から出ていたものを
新潮社がリニューアルちう。

山田章博さんの
イラストつき。

イラストにより,ワールドをイメージしやすくなった。
(逆にいれば,イメージの広がりを制限された。)


ストーリーをいえば,天命により選ばれた王・尚隆と
その政治に異をとなえた斡由との戦争の顛末。

その意味では
いつの世にもある権力争い。

でも,ちがいは
どちらが庶民のためになるかが問われていること。

下手な政治学の教科書より
よほど政治のことがわかりやすい。


現代では,神と剣で戦争するやり方から
紙とペンで論争(投票)するやり方に変わった。

その結果,より庶民のためになる側が
政権についているかどうかはひとまず措く。

でも,政権交代を求める戦争で
人命が奪われ国土が荒らされる事態はなくなった。

世のなかこれでも
すこしは良くなっているのだろう。

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