「はにわ」特別展のあとは、いちおう九博の常設展(文化交流展示室)へ。
この島は沖ノ島。島には世界遺産宗像大社の沖津宮がある。先日孫と一緒に登った城山の遙拝所からその日は見えなかったところだ。
沖ノ島から発見された8万点に及ぶ膨大な数の神宝はすべて国宝に指定され、宗像大社神宝館に所蔵されている。上記写真の手前にあるものは、その一部。もちろんすべて国宝である。
五郎山古墳装飾壁画(レプリカ)。五郎山古墳は、うちの近所にある。径約35メートルの円墳。1947年に発見され、2年後に国の史跡に指定された。
壁画は、人物、動物、船、家など具象画で構成されているという(筑紫野市HP)。筑紫野市HPは具象画だというのであるが、この画を見るとミロの抽象画を思い浮かべてしまう。
大宰府政庁跡の鬼瓦。国宝。左下側がななめに失われている。残念ながらではない。失われたからこそ美しく感じる。ミロのビーナスだって、腕が失われたからこそ美しい。
大宰府政庁跡南門復元模型。常設展の入り口に展示している。
「光る君へ」で、まひろは大宰府政庁を訪れた。刀伊の入寇、藤原隆家(道長のライバル伊周の弟)によるその撃退などのエピソードをドラマに盛り込みたかったのだろう。が、まひろにとってはいささか強引な西下。でもおかげで当時の大宰府はかくあったろうというイメージはふくらんだ。
現在の大宰府政庁跡。手前の石が南門の基壇跡。いつもは馴染んでいるのはこのような風景であるので、古代の活気ある政庁の雰囲気はイメージしづらいのである。
一部が欠けた鬼瓦は、このような過去の繁栄とその後の喪失を端的に象徴している。
飛梅。
常設展のあとは天満宮参拝。本殿改修中ゆえ仮殿参拝。仮殿も当初おぼえた違和感も消え、そこに植えられた草木が馴染むように、われわれのイメージにも馴染んだ。
本殿改修後はすべて撤去されるのだろうか。いまや惜しい気がする。
飛梅。
東風吹かばにほひをこせよ梅花 主なしとて春を忘るな 菅原道真
こう語りかけられた梅の木が主を慕って飛び来たったという。ことしは1か月遅れである。
じつは週末東北の雪山行きを計画していたが、大雪予報となっているため断念。八甲田山の登山口酸ヶ湯は20日、12年ぶりの大雪で5メートルも積もったという。
梅の花言葉「忍耐」。
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