2011年5月9日月曜日

 大崩山


 山のうえには、話し好きのおせっかいおじさん
 という人種が下界よりおおい気がします。

 そういう人が山に登る傾向にあるのか
 それとも山の開放的な気分がそうさせるのか。

 3月に英彦山に登ったときにも、そういうおじさんに遭遇し
 その厚意にいささか閉口するほどでした。

 そのおじさんがしきりに薦めたのが大崩山(1,643m)
 宮崎県延岡市北西部にあります。

 おじさんは天草のひとだったので、おらが村の山自慢とは一線を画し
 客観的な評価と受け止めました。

 そこで連休の後半登ってみました。
 期待は裏切られませんでした!

 大崩の名のとおり、風化した花崗岩が露出し
 山が崩れたように見えます。

 大崩山じたいはのっぺりした山で
 これが100名山の撰に漏れた理由でしょう。

 しかしながら、周囲には屹立する岩峰群があり
 私が映画監督なら西遊記の舞台にしたいところ。
 
 山岳信仰の対象とはならなかったことから
 九州最後の秘境と呼ばれています。

 しかしゴールデンウィーク中のゆえか
 花の季節ゆえか、登山口にはマイカーがずらり。

 モミ、ツガ、ブナ、カエデなどからなる原生林が広がり
 山麓の祝子川渓谷の水の流れも清く素晴らしい。

 いまの季節、アケボノツツジが数百本単位で花を咲かせ
 全山ピンクに染まっています。

 さながら桃源郷のよう
 途中から花に酔ったような気分になりました。
 

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