2018年5月22日火曜日

 ロータリークラブ地区大会@宗像ユリックス


 
 5月19,20日は,ロータリークラブの地区大会でした。

 地区代表である安増惇夫ガバナーを擁立している宗像ロータリークラブのお世話で,宗像ユリックスにおいて開催されました。

 地区大会は,ロータリークラブの最新情報や地区の情況を学び,他クラブのメンバーと交流をはかることを目的に開催されます。その年度のしめくくりともいえる重要な行事です。

 地区の奉仕活動の報告などがおこなわれるほか,記念講演,特別講演がおこなわれます。

 1日目におこなわれた記念講演は,京都仁和寺の門跡である立部祐道氏による「つれづれなるままに」。つれづれなるままに・・は,ご承知のとおり,兼好法師による徒然草のくだりです。

 仁和寺は宇多天皇が出家後に住まわれてできたお寺です。御室という呼び名はそこからきています。宇多天皇は菅原道真公を抜擢された方ですから,太宰府とも密接なご縁があります。宇多天皇が初代の門跡,立部氏が50世の門跡だそう。

 仁和寺の南に双が岡があり,兼好法師はその麓に住んでいたとか。そのせいもあり,徒然草には仁和寺のお坊さんに関する逸話がいくつか含まれています。われわれも中学生のころ習いました。

 仁和寺にある法師,年寄るまで石清水を拝まざりければ心浮くおぼえて徒より詣でけり云々。つまり,仁和寺のお坊さんが初めて1人で石清水八幡宮を参拝したときの逸話です。

 石清水八幡宮は,京都と大阪の境,大山崎にあります。新幹線で新大阪を出発し,まもなく京都というころ,左右両側から山がせまってくるところがあります。

 その左側の山は,羽柴秀吉と明智光秀が天下分け目のたたかいをおこなった天王山です。麓にはサントリーの工場があり,山崎ウイスキーをつくっています。

 右側の山が男山で,その山頂に石清水八幡宮の本殿があります。仁和寺のお坊さんは,初めてのことで要領をえなかったことから,ふもとにあった社殿にお参りをして帰ってしまいます。

 寺に帰ってその旨報告をすると,本殿は山のうえなのに~という話です。むすびは「先達はあらまほしきことなり」。旅行に行くならガイドさん,学ぶなら指導者,なにごとにも先輩は必要ですねというオチ。

 そのような仁和寺にまつわる話などを飄逸に話していただきました。
 さて,なぜ,仁和寺の門跡氏がお話することになったのでしょうか?

 宗像大社の東に鎮国寺があります。立部氏の前職は同寺の住職,同寺真言宗仁和寺派の末寺にあたる関係のようです。立部氏は宗像ロータリークラブの名誉会員ということもあり,本講演をされたようです。

 2日目の特別講演は,百田尚樹氏による「日本人の誇り」。百田氏は,放送作家,小説家で,本屋大賞を受賞した『海賊と呼ばれた男』の著者です。

 同著は,出光興産の創業者・出光佐三氏の話。出光佐三氏は宗像出身だそう。これまた宗像ゆかりということでの特別講演でした。

 ことほどさように,地区大会のすべての企画に,安増ガバナー,宗像ロータリーのメンバーの考えが貫かれた大会でした。たいへん感銘を受けました。

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