2018年3月27日火曜日

和解成立



(谷川岳山頂・トマの耳)

 2月15日にアップした「ナイスな打ち返し」事案の和解が成立しました。

 同日の投稿では「次回までに裁判所から和解案が示される予定である。」としていました。

 3月5日,裁判所から和解案が示されました。相手方の請求額の3割程度を当方が支払う旨の案でした。

 理由が付されていて,概ね当方の請求が認められるも,当方にも問題がないわけではないというものです。

 われわれが事案を判断する際には,勝ち筋,負け筋,5分5分と分類します。神ならぬ人間が判断することですから,判決の予測にしかなりません。その場合,7~8割くらい勝ちそうな事案は勝ち筋,2~3割くらいしか勝ちそうにないときは負け筋,勝ち目が5割前後のときは5分5分です。

 本件については,勝ち筋であると予測していました。必ずしも同じ議論ではありませんが,請求額に勝ち目を積算した和解案が示されることは多いです。

 本件では予想どおり3割程度の和解案が示されたわけです。

 3月22日に和解期日が開かれました。和解案について,当方は了解をいただきました。相手方はなかなか納得できず,裁判官に自分たちの言い分を訴えていました。しかしながら,本人尋問も終了しており,裁判所の和解案は判決案とほぼ同じものです。
 それでようやく相手方も納得し,和解が成立しました。

 判決による解決は一刀両断であるのに対し,和解による解決は双方の実情が考慮される利点があります。本件解決も,なかなか妥当なものであると思います。

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