筑紫地区の士業交流会でのこと。新人弁護士のMくんがあいさつをした。
「・・世間知らずですが,よろしくお願いします。」
う~ん。ふつうは
「・・まだまだ未熟ですので,ご指導・ご鞭撻をお願いします。」
似ているけれどちょっとちがう。
後者だと,新人の強みである,これからの発展可能性やのびしろを強調したことになる。
また,事務所会議でのこと。交代で1分間スピーチをやっている。その際,彼女とのおつきあいの状況を報告したのはよいが
「・・先輩からも,女性とのおつきあいはいろんな経験ができると助言してもらいました。」
しかし,実際のアドバイスは
「・・女性と交際すると,世界が広がるよ」
これも似ているけれどちょっとちがう。
どこがどうちがうかはこの場では説明しづらい。みなさんで考えてください。
でも先輩のアドバイスとしては後者のほうがすぐれていると思うが,どうだろう。
日本語ってむずかしい。
弁護士はその難しい日本語を相手にする職業のひとつだ。
言葉に対する敏感な感性が要求される。
文脈に対する配慮,対話相手の気持ちへの配慮がなくてはならないなぁと,あらためて自戒。
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