2026年1月14日水曜日

年末の山旅(5)四阿山と根子岳②

 


 根子岳(2207m)登山のつづき。森林限界を超えた。森林限界は、風雪などの厳しい環境により、高木が生育できず森林が形成できなくなった境界のことである。

 写真ではわからないが、森林限界を超えると北西の季節風が直接吹きつけ、厳しい登山を強いられることになる。

 先行者のトレース(踏み跡)が複数あるので、ずいぶん楽だ。アイゼンだけでいけるのか、ワカンが必要なのかは微妙なところだ。トレースがしっかりあるので、ワカンは必要ないと判断した。


 振り返る。森林限界がみえる。その奥は北アルプスである。


 斜度が増してきた。スノーシューを履いている人は先行者のトレースがないところを歩きたがる。そのため複数のトレースができている。夏とちがって冬はどこを登ってもOKである。


 樹氷(スノウモンスター)。いまだ生成途上である。樹氷は霧氷の一種。マイナス5度以下の低温下、水分を含んだ強い西風が樹木の北西側に氷や雪を付着させて成長する。

 霧氷がパリパリした印象であるのに対し、スノウモンスターはどっしりした印象である。



 さらに斜度が増す。頂上の祠がみえてきた。空の青が濃い根子岳ブルーである。空気が澄んでいて積雪が太陽光の青を反射・強調することが理由である。

 冬山での「汗冷え」は危険なので、汗をかいてはいけないとされる。そのためには重ね着したウェアを頻繁に着脱しなければならない。それでもこの斜度を登るとなると、汗をかかないでいることはできない。


 山頂。抜群の天気である。方位盤の向こうに北アルプスが白く輝いている。


 南のほうは槍・穂高連峰がみえる。中央の凹みが大キレット、右に槍ヶ岳、左に穗高連峰である。


 西北西のほうは白馬連峰(白馬三山)。右から白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳。


 北のほうは頚城山塊。妙高、火打、焼山、雨飾(ほぼ雲に隠れている)である。先日訪れた糸魚川は、あの雨飾の向こうだ。

 手前は長野盆地、千曲川が流れている。上田のあたりを西西にむけて流れていた川は、川中島あたりで北から北東へ転針し、右手にある越後境をめざしている。


 南は八ヶ岳。逆光である。


 その向こうには富士山もみえた。200km離れていても見えるとは驚きだ。


 東南東には四阿山。根子岳は四阿火山のカルデラの一角である。

 ここらあたりはフォッサマグナの中央部である。太古海の底だったところが、数千年から数百万年まえまでに、プレートの活動により盛り上がったり、火山活動により生成されたりしたとは信じがたい。


 南東にはあす登る予定の黒斑山(右手)と浅間山(中央の白い山)がみえた。浅間山の美しさはどうだろう。期待に胸が高鳴った。

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