2025年12月19日金曜日

福岡市動・植物園(3)花見公園の長い階段

 




 動物園の正門をでて右に行くと花見公園があり、植物園の入口方面にむけて長い階段がある。ついでにそこへ行ってみた。そして階段をのぼった。120メートルくらいあるだろう(段数は数えていない)。下から上にのぼるだけで、ふうとなった。

https://www.google.com/maps/place/%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E7%9C%8C%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E5%B8%82/@33.5730986,130.383371,17z/data=!4m6!3m5!1s0x3541eda1e9848429:0xf60a729936398783!8m2!3d33.5901838!4d130.4016888!16zL20vMGdxa2Q?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MTIwOS4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D

 ここは学生時代、部活でトレーニングをしていたところだ。六本松・教養部の裏門を抜けて谷916号線を東へ走る。谷緑地前を通過。

 地図では分かりにくいが、南公園へのぼりになっている。最後のところをぐっとのぼると桜坂山手通りに出る。南公園西展望台前を通過。

 薬院南公園線を左に分け、植物園通りに入る。植物園の入口前を左に行くと、この階段に達する。

 この階段では他の部員とペアを組んで相棒をオンブし、階段を5往復する。歩荷(ボッカ)訓練という。

 不思議なことに、オンブしやすい相棒とオンブしにくい相棒がいる。体重と正比例はしない。シャンとオンブされている相棒は軽く感じる。ダラリとオンブされている相棒は重く感じる。

 歩荷訓練が終わると階段横にある草地で整理体操をして、トレーニング終了である。それをほぼ毎日やっていた。夏遠征のまえなどは、もっと負荷の高いトレーニングをしていた。

 ・・・若いというのはいいことだ。相棒をオンブしてこの階段を5往復もしていたとは信じられない。

 ワンゲルのグループライン(多くが関東在住で、ほとんどのメンバーが卒業以来40年以上ここを訪れていない。)がある。そこにこれらの写真を投稿した。

 「なつかしい。」「以前南公園を訪ねたことがあったが、ここを探しあてられなかった。」「こんなオシャレなところとは知らなかった。」「当時は汗臭い地獄だと思っていた。」「Nはオンブしにくかった。」などなど反響があった。おおむね同感である。

2025年12月18日木曜日

福岡市動・植物園(2)植物園

 

 つづいて植物園へ。この日は動物園だけの予定だった。クマの檻のあたりを歩いていたら、植物園でクリスマスリースづくりのイベントをやると繰り返し放送があった。それなら行ってみようということになった。

 芝生広場。木々は紅葉して芝生は枯れ、秋~冬の粧いである。コローの『モルトフォンテーヌの想い出』を思い浮かべてしまう。

 植物園に行くならやはりマンサクが咲く春先~バラが咲く春である。次々に新しい花が芽吹いて、春がやってきた~と思えるから。


 展望台。クリスマスリースづくりは、この右手の建物で。


 高いところがあれば、のぼってみずにはおれない。展望台にのぼる。芝生広場が一望。


 北を望む。動物園方面。背後は薬院~中央区の街なみだろう。


 東を望む。遠い山なみは香椎の背後にそびえる立花山あたり。展望がきいて、頭のなかのモヤモヤもすかっとする。

2025年12月17日水曜日

福岡市動・植物園(1)動物園

 

 福岡市動・植物園をおとずれた。まずは動物園から。

 前回はゾウがいなかった。リニューアルしてゾウの檻を目玉にしていたのにゾウがいなかったので、あんパンにあんが入っていないようだった。

 その後、ゾウがやってきたとか、数回脱走したとかいうニュースが流れた。気になっていたが、なかなか来ることができなかった。ようやく来ることができた。

 当初の設計では、ゾウの檻はオープンなものが計画されていたようだ。しかしゾウの知恵もあなどれない。何度か脱走事件が続いたので、いまでは鎖やなにやで非常に閉鎖的な檻になってしまっている。残念。


 シマウマ。目が悲しげだ。動物園はSNSでも人気だが、狭いところで可哀想という意見も多い。さいきんはワシントン条約の規制強化の影響だろう、つがいでさえなく、一匹だけとう檻も多い。


 猿山。さいきんは登山中にみかけることが増えた。なので動物園の猿はいっそう可哀想な気がする。他の動物に比べてストレス社会なのか、背中がハゲている個体が多い。


 お騒がせちゅうのクマだが、ここではたっぷりエサが与えられているようだ。


 ニホンザルやツキノワグマには四季の感覚はあるだろう。ゾウやシマウマにもあるだろうか。


 キリンが来た!もとい、キリンのところへ来た!あいかわらず首を長くしている。なにを待っているのだろうか。


 ペンギンたち。マリンワールドにもいるのだが、ここのは大水槽を上や下から眺められるのがミソ。下から見ると、腹しか見えないのであるが。


 トラ。ときおり吠え声をあげながら、檻のなかを狭しと徘徊していた。

 日本シリーズでは関西のトラたちが博多駅やドーム周辺を徘徊して吠えていたが、じぶんの巣に無事帰っただろうか。

2025年12月16日火曜日

地域の子どもたちが置かれた現状(事務所研修会)

 

 地域の子どもたちが置かれた現状について、事務所独自の研修会をおこなった。参加は弁護士8人と事務局4人。

 講師は厳しい環境にいる子どもたちや母たちを支援するNPO法人の代表者。法人は児童育成支援拠点事業、子育て訪問家事支援、女性シェルター一時保護委託、児童相談所一時保護委託などの事業を受託している。

 これら事業の受託を通じて、シングルマザーの就労・自立、住居の支援、産前産後のこももティエ宿直、特定妊婦の就労・生活サポート、不登校の学習・就労支援、母子支援施設内就労などの実績がある。

 われわれ弁護士も、少年事件、若年者の刑事事件、自己破産、離婚、子どもの面会交流、親権喪失の申立てなどの事件への取組みを通じて、厳しい状況にある母子に接し、支援することはある。

 またテレビや新聞というメディアを通じて、望まぬ妊娠をしてしまった母が予期せぬ場所で出産したり、出産したばかりの子を遺棄したり、子どもたちがSNSを通じて性的被害にあったり、警固界隈といわれる場所で性被害や薬物中毒におぼれているなどという情報に断片的に接することもある。

 今般の研修ではそうした個別の・島状のケースの背後に広がる面的な・地域的な情況を学習することができた。

 ひと言でいうと、困難な情況にある子どもたち、母子たちが例外的存在ではなく、もはや例外的存在といえぬボリュームで存在しているという実態である。

 大きな潮流となって押し寄せる情勢に対し、かなわぬまでも抗わなければならないと思われた。

 またこうした理解が深まったことにより、今後の弁護士活動をおこなううえで、より充実した理解にもとづく子どもたちや母子の支援ができるようになるだろう。

2025年12月15日月曜日

顧問会社の研修旅行@壱岐(3)少弐公園・龍蛇神社、一支国博物館・原の辻遺跡

 

 壱岐は、対馬とともに、朝鮮半島や中国大陸と近く、交易や軍事的できごとの現場となってきた。

 勝本港から15分で少弐公園。ここは元寇「弘安の役」の古戦場である。1281年(弘安4年)、4万もの蒙古軍が対馬、次いで壱岐に攻め込んできた。


 北西部海岸と勝浦に上陸した元軍を迎え撃ったのは、当時の壱岐守護代19歳の少弐資時。船匿城で全滅したという。少弐公園内にはその墓がある。




 少弐公園に隣接して龍蛇神社。平山旅館おかみのお奨めスポット。2025年の干支は蛇なので、参拝。海中につきだした岩山の上にある。一般の神社の静謐な雰囲気とは大違いのパワースポット。


 少弐公園から12分で一支国博物館。市立の建物とは思えぬ豪勢な建築。一支国は、三国志のうちの『魏志倭人伝』に記されている。


 特別史跡・原の辻遺跡に接しており、博物館の屋上からは同遺跡を遠望することができる。高床式倉庫や望楼が復元されている。原の辻遺跡は一支国の国都とされる。三重の堀をめぐらせた大規模な環濠集落。


 内海湾遠望。原の辻遺跡の北東方向。

 原の辻遺跡については、今年7月「英雄たちの選択」シリーズ 知られざる島の歴史旅 壱岐島~古代ニッポンの最前線~でとりあげていた。

 壕の外西北では日本最古の船着き場の跡も発掘された。船着き場から内海湾へ。そこから朝鮮半島や九州北部へ交易ルートが延びていたらしい。 


 博物館から15分で郷ノ浦港。二日間だったが充実した研修。島を離れるのが名残惜しい。

2025年12月12日金曜日

顧問会社の研修旅行@壱岐(2)辰の島遊覧船

 

 研修旅行2日目。

 平山旅館から10分で勝本漁港である。沖に見えているのが若宮島。きょうの目当てである辰の島は、その西側奥である。


 この日はお祭りがあるとかで、どの漁船にも大漁旗が掲げられていた。いまやプレバトでおなじみである。


 きょう第1の目的は、辰の島遊覧である。われわれの乗る船が前の回の客を乗せて帰ってきた。


 辰の島海岸。上陸することができる。旅客の20%くらいが上陸した。


 オオカミ岩。


 海の宮殿。海がエメラレルド色に沸き立ち、美しい。


 アブラメ瀬戸。ここから先、水深の浅いところに岩岩が見えていて、シロウト目にも危険。


 断崖絶壁、ドーバー海峡のよう。



 船は波しぶきたつ危険な海域まで接近する。船底を岩が削る音が聞こえそうな気がする。

 われわれのスリルをいやがおうにも高めているのは船長の風采である。80歳は優に超えていらっしゃる。昨晩は一杯やり、アルコール検知器にひっかかりそうな感じである。操縦は大丈夫か・・・。とても心配である。

2025年12月11日木曜日

顧問会社の研修旅行@壱岐(1)猿岩、バナナファーム、月読神社、平山旅館

 

 顧問会社の研修旅行に同行して、壱岐へ行った。船の時間まですこし間があったので、天神から博多港まで歩いた。

 2kmほど、30分弱。とても気持ちのよい朝だった。弁天橋で那珂川を渡る。目印となるポートタワーが見えた。


 博多港。海は凪いでいるようだ。乗るのは向こうに停泊しているジェットフォイルである。


 壱岐には郷ノ浦と芦辺のふたつの大きな港がある。ジェットフォイルは、博多港と両港の間を交互に結んでいる。われわれの船は芦辺港へ着岸した。

 壱岐には高い山がないのでひさしぶり、四度目の上陸である。


 レンタカーで20分、いきなり人気観光地である猿岩に着いた。猿はなぜか南を望んでいる。九州本土に恋人でもいるのだろうか。


 北はるかには対馬がみえていた。距離は80kmほど。


 黒崎砲台跡。猿岩からほど近い丘のうえにある。東洋一といわれ、巨大。

 第一次世界大戦後のワシントン軍縮会議で米英日の主力艦の保有率が5:5:3と決められた。建造中の艦はキャンセルされ、主砲は要塞砲となった。

 最大射程35km。対馬海峡を通過する敵艦を攻撃するため設置されたが、一度も実戦で使用されることはなかった。

 小説『坂上の雲』の海戦場面や、映画『ナバロンの嵐』を思い浮かべた。


 バナナファーム壱岐。猿岩から車で20分。猿岩にいた優しげなおじさんの紹介で行ってみた。栄養価満点のバナナジュースやジェラートをいただいた。


 月読神社。バナナファームから車で7分。ジェットフォイルが着岸した芦辺港のちかく。鳥居をくぐり階段をのぼる。ここでも話し好きなおじさんがいて、あれこれと解説してくれた。

 祭神は月読命(つくよみのみこと)。イザナギとイザナミにより天照大神の次にうまれたとされる。暦・潮の干満など月にまつわるすべての行い、航海の安全などの願いごとを聞きいれてくれるという。さすが漁師の島の神だけある。


 境内にはアマガエル。あすの雨模様を占っていた。


 宿は奥壱岐の千年湯 平山旅館。月読神社から車で6分。

 湯本温泉は古く5世紀神功皇后が発見し、応神天皇に産湯を使わせたという。宇美町の伝承とは矛盾するようにも思えるが、気にしない気にしない。

 玄関にはザクロが飾られていた。ギリシャ神話にも登場し、豊穣と多産の象徴である。写真なのに絵画のよう。


 夜はもちろん海鮮ざんまいである。

 昔、壱岐の人から事件の依頼を受けたことがあった。打合せのつど、アワビやサザエの海鮮を持参されたことを思い出した。