2018年4月26日木曜日
カタクリ,ヤマシャクヤクをたずねて
先日,カタクリ,ヤマシャクヤクをたずねて山歩きしてきました。
カタクリは寂地山,ヤマシャクヤクは十種が峰という山で,いずれも山口県の山です。
寂地山は,岩国から錦川を北上します。錦川は非常に美しい川で,鉄道の旅も,車窓の風景がとても美しく心なごみます。が,今回は車で移動しました。車窓からは,八重桜,ツツジ,ヤマフジなどがところどころ見えました。
麓は寂地峡と呼ばれ,美しい滝がいくつもある峡谷になっています。上部は細くなり,ちょっとスリルがあります。
峡谷の上部でトンネルを抜けると,そこは新緑の谷になっています。これまた美しい。形容詞が美しいばかりですみません。ほんとうに美しいのです。
落葉広葉樹が新緑をつける谷を遡上します。途中,ヤマエンゴサク,ネコノメソウなどがあちこち咲いています。
ヤマエンゴサクは,スプリングエフェメラルです。カタクリもそうです。スプリングエフェメラルとは,春の妖精という意味です。春,落葉広葉樹が葉を繁らせて日光をさえぎる前のわずかな期間に花を咲かせ,次代に生をつなぐ植物たちです。わずかな期間に花を咲かせる生き方のせいか,可憐な植物たちです。
ヤマザクラも盛りはすぎていますが,ときどきはらりはらりと登山道に花びらが舞い落ちてきます。どこだろうと仰ぎ見ると,うすみどりの新緑のなかに茶系の樹が目をひきます。
沢をつめると,尾根筋まで急坂を登ります。尾根筋に出ると,山頂まで2~3キロメートルの長さにわたり,カタクリがえんえんと咲いています。まるで天国の花園のようです。
カタクリの花は鳥が翼をひろげたような形をしています。いつもこうではなく,昼間,晴の日だけです。
去年より1週間はやく訪ねたので,ちょっとはやいかなと心配していました。しかし,ことしはよい天気がつづいているせいか,ばっちりでした。もうほんとうに心から癒されました。
温泉で疲れを癒し,ご馳走をいただきました。宿は錦パレスというところ,なんだか変わったつくりです。
みなさまも一度いかがでしょう?
(つづく)
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