2015年6月30日火曜日

おすすめのメニューは?


今日は、法律相談について思うところを書きたいと思います。

弁護士の仕事は、法律相談を受けるところから始まります。
法律相談では、事実を丁寧にお聞きして相談者の方が何を求めているのかを把握し、解決方法として考えられるメニューをいくつか提示します。そのメニューの中からどれを選択するかは、最終的には相談者の方の決定にゆだねることが多いですが、このとき弁護士としておすすめするメニューも伝えます。

例えば、ABCと3つのメニューが考えられる場合、事案の特徴、解決までに予想される期間、費用などを総合的に考慮して、今回はAがいいと思いますよとか、今回はBがいいと思いますよと伝えます。

もちろん弁護士がどう解決するのかを示すのが原則ですが、知識さえ得れば相談者の方がご自分で解決可能な事案であれば、弁護士費用の負担等を考慮して、まずは今ご自分でできることを丁寧に説明することが「おすすめメニュー」である場合もあります。

ただ、「おすすめメニュー」を提示しても、飲食店と同じように、今日は他の料理が食べたいというお客さんもいますし、「おすすめメニュー」の中に苦手な食材が入っているので避けるお客さんもいます。

例えば、この人にはお世話になったから巻き込みたくない、今回のことは職場には知られたくないといったことです。

このような相談者ごとの特徴を把握した上で、「おすすめメニュー」を提示できるのが弁護士としての力量の1つだと考えています。

当事務所は、それぞれの相談者の方に最善の「おすすめメニュー」を示すため、日々研鑽を重ねております。



弁護士 山野和也

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