黒斑山を下山して小諸でもう一泊。翌30日はJR茅野駅経由で八ヶ岳麓の行者小屋をめざす。
茅野駅は八ヶ岳の向こう側(西南側)であるので、長大な山並みを大きく迂回しなければならない。本当は小海線の松原湖駅でおりて、稲子湯、本沢温泉小屋経由で八ヶ岳をめざすつもりが、小屋の宿泊日を間違えてしまい、大迂回を余儀なくされた。
大迂回には反時計回りに松本や塩尻を経由するルートもある。だが、車窓の情緒を重視してJR小海線を利用した。小淵沢駅(山梨県)まで行き、そこから中央線に乗り換え茅野駅まで行くことにした。
このコースは『千曲川のスケッチ』で、秋の修学旅行がおこなわれたコースである。
「十月のはじめ、私は植物の教師T君と一緒に学生を引き連れて、千曲川の上流を指して出掛けた。秋の日和で楽しい旅を続けることが出来た。この修学旅行には、八つが岳の裾から甲州へ下り、甲府へ出、それから諏訪へ廻って、・・・。この旅には殆ど一週間を費やした。私達は蓼科、八つが岳の長い山脈について、あの周囲を一回りしたのだ。」
小海線は、八ヶ岳の東麓を走る。千曲川に沿って、その上流へとのぼっていく。千曲川の向こうには八ヶ岳のたおやかな稜線が見えるはずだが、この日は残念ながらガスがかかっていた。
野辺山駅。標高1345.67m。JRの駅および日本の普通鉄道の駅としては日本一高い位置にある。この先にはJRの最高標高地点1375mもある。
福岡県弁護士会随一の鉄ちゃんであるH弁護士にこの写真を送ったら、すかさず「野辺山駅」と回答してきた。さすがである。
このちかくに国立の野辺山電波観測所がある。名探偵コナンの2025年の映画「隻眼の残像」の舞台となった。「聖地巡礼」とおぼしき人たちがかなりいる。残念ながら、足をのばす時間はなかった。



