2025年6月18日水曜日

残雪の槍ヶ岳(8)日没

 

 この時期、日没は18時30分ころである。山小屋の夕食は早く17時にはじまり、17時30分には終わっている。

 18時を過ぎると、みな小屋を抜け出し、陽が没していくさまを嘆賞する。山の2大イヴェントは日没と日の出である。

 南を望むと、大喰岳、その左奥に穗高連峰。右側が飛騨・西側である。西日が大喰岳の西壁を照らしている。


 西日が平行線となり、槍の穂先を上下に分割している。猛者は穂先で日没を待っている。かれらは日が暮れてから穂先をおりてくるのだから、すごい。


 西を望むと、飛騨側。雪面の向こうに日が没していく。雪面がキラキラと輝き美しい。きょうは黄砂がつよい。かすんでいる。


 飛騨の名峰・笠ヶ岳の左肩を日が没していく。やわらかい稜線と柔らかい日没光がマッチしている。


 黄砂の層があつく、くっきりとした日没にはならなかった。残念。暖色の画面からは意外かもしれないが、風がつよく寒い。さあ小屋に戻ろう。

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