2025年2月20日木曜日

「はにわ」展@九州国立博物館(3)多様性(ダイバーシティ)

 

 本展のハイライトは挂甲の武人たち。これは国宝2体が含まれていることからしても順当な選である。

 しかしなにがおもしろかったかと問われれば、人物埴輪たちの多様性だったと答えよう。武人たちは気品をかもしつつも類似の表現になってしまっていた。これにたいし武人たち以外の人物像は多様性にあふれていた。現代的な表現でもある。

 上の像がかぶる帽子は、中世ヨーロッパの宮廷道化師のよう。まじめな表情とのギャップが萌えポイントである。

 これなどは北欧風である。立派なヒゲをたくわえ、帽子はモミの木をデザインしたよう。「こんなところに展示されてしまって、困ったものよのう。」というつぶやきが聞こえてくる。

 中米インディオふう。マヤ文明展の写真といわれれば、なるほどと思ってしまうだろう。髪は天をつく怒髪ふうだが、表情は困惑ぎみ。

 こちらは小学校のときの友だち、Nくんにそっくり。当時流行った大魔神になりきっている。


 動作もさまざま。

 いちばん共感をおぼえたのはこれ。毎晩寝る前にストレットをしているのだが、まずやるのはこのストレッチ。肩甲骨がのびる。


 これもストレッチだろうか。この動作で肩甲骨がひらくような気がする(実際は左肩にかけているものがヒント)。


 礼儀?


 お茶出し?


 これは授乳にまちがいない。


 腕のしぐさもさまざま。

 はーい(もしくは、やぁ)。


 おーっ。


 あれっ?


 顔の表情もさまざま。沈思黙考、考え中。


 泣く。現代アニメにも採用されている。実際はタトゥーかも。


 こちらも。涙がまっすぐに流れていないので、ますますタトゥーかも。


 これは泣いているのにちがいなかろう。いま遺産分割事件で引き合いになっている相手方の弁護士にそっくり。


 結びは笑い。これは中世ヨーロッパの王様の薄笑い。顔の線はタトゥーだろうか。


 うへへ。


 いひひ。


 では、さようなら。

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