2011年10月26日水曜日
ハ ギ
ハギ(萩)は、マメ科の落葉低木。
おとといのフジバカマとおなじ秋の七草の1つ。
荒れ地に生えるパイオニア植物で
万葉の時代から親しまれてきました。
花札ではハギにイノシシ
歌ではハギにシカのとりあわせでです。
山上憶良の歌では
ハギとフジバカマをとりあわせたものも。
萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花
女郎花 また藤袴 朝貌の花
万葉集・巻八 1538
山上憶良はむかしの福岡県知事
太宰府文壇で大伴旅人に刺激をうけ、多くの和歌を残しています。
ここで歌われた萩の花も
太宰府の野辺に咲いていたものでしょうか。
太宰府近辺には山上億良の歌碑が
たくさんあります。
太宰府政庁跡ちかく学校院跡には
有名な「子等を思ふ歌」の歌碑も。
瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ
何処より 来りしものそ 眼交にものな懸りて 安眠し寝さる
反歌
銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも
万葉の時代にこんな和歌が詠めるなんて
山上億良もパイオニアだったんですね。
ハギの花言葉は
「思案」「思い」「柔軟な精神」。
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