2012年4月27日金曜日
ゴールデン・ウイークに行きたいところ by.山歩きの好きな福岡の弁護士
いよいよゴールデン・ウイークですね。
どこかへ出かけられますか?
口コミ評価による「行ってよかった日本の公園 トップ50」
(トリップアドバイザー)によると,ベスト10は以下のとおり。
1 広島平和記念公園広島県/広島市
2 高遠城址公園長野県/伊那市
3 万博公園大阪府/吹田市
4 栗林公園香川県/高松市
5 新宿御苑東京都/新宿区
6 国営昭和記念公園東京都/立川市
7 都立小金井公園東京都/小金井市
8 井の頭公園東京都/三鷹市
9 弘前公園(鷹揚公園) 青森県/弘前市
10 モエレ沼公園北海道/札幌市
このうち6つしか行ったことがありませんが
いま行きたいのは2と9でしょうか。
2の高遠城は,南アルプスの麓にあり
いまの時期はいいでしょうね。
ゲーム『信長の野望』をやったことのある人のならわかるでしょうが
戦国時代、武田信玄の家臣であった山本勘助が改修した堅城です。
残念ながら行ったことがありません。
チャンスがあれば,是非いちど行ってみたい。
9の弘前公園にはいちど行ったことがあります。
薬害肝炎の関係で,キーとなるドクターが弘前在住でした。
数回お会いしてお話をうかがいました。
そのうち1回がちょうどいまの時期でした。
ついでに弘前公園によったところ
見事な桜並木でした。
弘前はリンゴの産地ですが,リンゴを接ぎ木して作る要領で
桜も植栽するために,枝ぶりが見事になるのだとか。
是非もういちど行きたい。
百名山の岩木山は未登なので,あわせて行ければいいのですが。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月26日木曜日
春眠暁を覚えず by.山歩きの好きな福岡の弁護士
また寝坊をしてしまいました。
いま目覚ましを止めたつもりが30分経過…。
春眠暁を覚えず
とはよく言ったものです。
春眠不覺曉
(春眠暁を覚えず)
處處聞啼鳥
(処処啼鳥を聞く)
夜来風雨聲
(夜来風雨の声)
花落知多少
(花落つること知んぬ多少ぞ)
冬は寝坊しても暗くてわからなかったのが
春は日が射して寝坊が一目瞭然。
季節の変わり目に
体がついていっていないことも原因でしょうが
物理的に夜が短いことも
春眠暁を覚えない原因でしょうか。
変な夢もいろいろみます。
着替えまですませたつもりが,まだ布団のなかだったり…。
夢をみやすい時期(レム睡眠時)に,あるシーンの音を聞かせて
夢をコントロールしようという実験もおこなわれているようです。
音の種類によって
宇宙飛行や西部劇などの夢が見られるとか。
幸せな気分ですっきり目覚められる夢を見られるようになると
いいですね。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月25日水曜日
八重ヤマブキ by.山歩きの好きな福岡の弁護士
いまの季節,赤,白,黄,紫といろとりどりの
花々が咲いていて通勤も楽しい。
(このブログを下のほうにスクロールしてみてください。
ほんとうにいろんな色の花があるものです。)
これも朝の通勤途上,知人の家の垣に
咲いている八重ヤマブキ(山吹)。
文字どおりヤマブキ色で
春の季語。
花言葉は,気品,崇高のほか,待ちかねる。
春を待ちかねるのでしょうか?
バラの仲間の落葉低木
葉にはぎざぎざ(鋸歯)があります。
実をつけず
地下に茎を横に伸ばします。
七重八重 花は咲けども 山吹の
実の一つだに なきぞ悲しき
兼明親王
ところで,
江戸城をつくったのはだれ?
大工さんではなくて
太田道灌。
かれが突然のにわか雨に
蓑を借りようと農家に立ち寄りました。
娘が出てきて,山吹の花を差し出しました。
さて,その心は?
(このブログとおつきあいが長い方には
わかりますよね?)
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月24日火曜日
『七王国の玉座(改訂版)〔上〕』 by.山歩きの好きな福岡の弁護士
『七王国の玉座(改訂版)〔上〕』(ハヤカワ文庫)
ジョージ・R・R・マーチン,岡部宏之訳。
表紙のアニメが
とにかくかっこいい。
でも702頁という厚さ。しかも上巻にすぎず
「氷と炎の歌」シリーズの①らしい。うひや。
地名,お城や武具などのアイテム名はいっぱいでてくるし
登場人物もたくさんなうえに,関係が錯綜…。
それでも,冒頭にある2枚の地図と末尾にある各王国家ごとの
登場人物紹介をなんどもみながら読みすすみます。
「マジックナンバー7プラスマイナス2」の法則
というのがあります。
心理学者のジョージ・A・ミラーさんが提唱
人間が一度に記憶できる要素はせいぜい9までという考え。
だから,野球は9人でやるし,サッカーも11人
これ以上人数がふえると,なにがなんだかわからなくなります。
階層をなくしフラットな組織がよいといっても
この制約から,おおきな組織はピラミッドにならざるをえません。
そのため,組織がおおきくなると
どうしても官僚化してしまいます(M・ウエーバー)。
…と,話は脱線しましたが
七王国なのは,いちおうこのルールどおり。
ですが,全体の布陣や登場人物を飲み込むには
この本を半分くらいまで読み込む必要があります。
地図をみたり登場人物相関図をみたりしながらですから
これがなかなか骨のおれる作業です。
だいぶ前に子どもから薦められて,小野不由美さんの
『十二国記』シリーズ(講談社文庫)にチャレンジしました。
でもそのときはしんぼうが足りず
ワールドに入り込む前に挫折…。
こんかいはなんとか堪え忍びました。
すると,半ばをすぎたころから,ぐいぐい引き込まれる展開。
なんだか
『ファイナル・ファンタジー』をやっているような感覚に。
組織などでもはまると,おもしろいけれども
半身にかまえていると,おもしろくない。似てますね。
さて,はまっている勢いで
〔下〕巻までいっきに読んでしまいましょう。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月20日金曜日
クヌギの花 by.山歩きの好きな福岡の弁護士
2012年4月19日木曜日
トチノキの花 by.山歩きの好きな福岡の弁護士
そろそろかなぁと思っていたら
ことしもまた咲いてくれました。
福岡地方裁判所へ向かう途中,西鉄の福岡駅をおり
新天町を抜けると,その木は立っています。
トチノキ(栃、橡の木)
のベニバナ(紅花)です。
落葉広葉樹なので,日光を
冬は葉を落として通し,夏は葉を茂らせて遮ります。
葉は大きく、葉柄が長く、その先に卵形の小葉を
5~7枚を掌のようにつけています。
その葉の間から穂状の花序が立ち上がっています。
いまはすこしですが、そのうちにぎやかになるでしょう。
天神のまんなかに
こんなちょっと古代的な世界があることに感動します。
お仲間のセイヨウトチノキは
フランス語の「マロニエ」。
いまからの季節,ヨーロッパに行くと
あちこちで目を楽しませてくれます。
花言葉は博愛・贅沢
じつに贅沢な景観です。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月18日水曜日
ハナズオウ by.山歩きの好きな福岡の弁護士
ハナズオウ(花蘇芳)
ジャケツイバラまたはマメの仲間の落葉低木。
高さは2~3m
早春に枝に花芽を多数つけ、葉に先立って開花。
花には花柄がなく
枝から直接に花がついています。
朝,通勤しているとき,右視野に紅紫の映像
と思ったら,ハナズオウでした。
名前の由来は
スオウ(蘇芳)で染めた色に似ているため。
といっても,スオウを知る人も少ないですよね。
スオウ(蘇芳)は、やはりマメの仲間の小高木。
心材や莢からは赤色の染料がとれ
その色は蘇芳色と呼ばれます。
きょう4月18日の誕生花
ちなみにきょうは,発明の日,よい歯の日。
前者は現在の特許法にあたる「専売特許条例」が
1885年(明治18年)4月18日に公布されたため。
後者は418=ヨイハの
語呂合わせでしょうね。
花言葉は,「高貴」「質素」「豊かな生涯」「目覚め」
などはよい意味。
他方,「不信仰」「裏切り」「疑惑」など
正反対のわるい意味もあります。
よい意味は,高貴,質素,豊か,早春の開花
など,花姿に由来するものでしょうか。
わるい意味は,キリストを裏切った弟子・ユダが
この木で首をつったという伝説に由来するものです。
西洋種は
ずばり「ユダ・ツリー」と呼ばれます。
裏切り者の死に場所に選ばれたことを屈辱として
紅紫色の花になってしまったとか。
花木を死に場所に選ぶといえば
西行(佐藤義清)ですね。
願わくは 花の下にて 春死なん
そのきさらぎの 望月のころ
藤木直人が西行を演じる平清盛
なかなか評判がよい方へ向かわないようで。心配です。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月17日火曜日
脳梗塞の見逃し事件 by.山歩きの好きな福岡の弁護士
去る3月27日、福岡地方裁判所において,医療事件で
原告の請求を一部認める判決が出されました(4月11日確定)。
事案は,福岡市内の被告病院が,同市の70代の女性(原告)の
脳梗塞の診断・治療を怠ったもの。
原告は、飲食店での支払いの際、何度も硬貨を落とすなどしたため
店員が脳梗塞を疑い119番通報し、被告病院に救急搬送されました。
当直医(消化器科)及び翌日診察した主治医(循環器科)が、TIA
(一過性脳虚血発作。脳梗塞の前駆症状であることが多い)を誤診。
TIAではないとし、治療(専門医への転送)をしなかったところ
2週間後に脳梗塞を発症、右半身麻痺等の障害を後遺することに。
被告病院の診断義務違反等を理由に
8000万円の損害賠償を請求をしました。
被告が,非専門医は,TIAを診断すべき義務はないなどと主張したものの
裁判所は,被告病院の過失を認めました。
TIAの診断方法等は一般的な医学文献に記載されており
その程度の知識は非専門医であっても認識しておくべきとの判断です。
被告医師らがTIAに関する誤った知識に基づき適切な問診を行わず
TIAについて否定的な診断をしたことは不適切であったとしました。
しかしながら裁判所は,
相当因果関係について否定しました。
①TIAを疑って入院させ、心電図がなされたとしても
心房細動が発見されたとは限らない。
②抗凝固療法が開始されていたとしても
100%脳梗塞の発症を防ぐことはできない。
それゆえ,被告病院医師の義務違反がなかったとしても
本件脳梗塞を防止し得た高度の蓋然性は認められないというのです。
ただし,被告医師がTIAを診断等していれば、後遺障害が生じなかった
相当程度の可能性はあるとして、慰謝料等440万円を認めました。
本判決は、非専門医であっても、一般的な医学文献に記載のある事項
については知識を得ておくべきであるとしました。
専門分野以外についての診断義務違反の判断方法の基準を示した点で
大きな意義を有しています。
脳梗塞を含む脳卒中という疾患は、日本人の死因でも上位を占め
多くの人がなる可能性がある病気です。
その重大さを考えれば、非専門医であっても
適切な診断・治療を行うことが期待されます。
本判決は,損害評価が低きに失するものの,この期待に応えるもので
市民感覚に合致するものではないでしょうか。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月16日月曜日
春の研修 by.山歩きの好きな福岡の弁護士
先週の13日(金)~14日(土)にルイガンズホテルで
当事務所の2012年度・春の研修を実施しました。
1986年に共同事務所になっていらいですから
もう27回目になります。
熊本,大分,佐賀など隣県に出かけることが多いのですが
今年は福岡市内という近場での開催。
ルイガンズは海の中道ホテル時代から何度か利用しているものの
春の研修としてははじめて。
最初に利用させてもらったころの記憶は
わずか。
でも,雰囲気やサービスは
アップしたように感じます。
当事務所も,事務所名が筑紫共同法律事務所から
ちくし法律事務所に変わりました。
場所も,西鉄二日市駅の西側から東側
M・黒崎ビルから現在のビルへと2度引っ越しました。
研修内容も年々レベル・アップし,最近は
事前に配布されるレジュメだけで一冊のファイルになっています。
一日目は弁護士と事務局にわかれ
二日目は合流して,現状を把握し,今年度の課題を議論しました。
筑紫地区の地域事務所として,より地域に奉仕し
より充実した法的サービスの提供につとめることを確認しました。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月13日金曜日
自分の大義を思い返す by.山歩きの好きな福岡の弁護士
サクラは散りましたが新年度を迎え
各組織とも新人歓迎会や経営計画策定会などが花盛り。
朝日新聞のレビュー欄で,作家の江上剛さんが
新入社員へのお奨めの本を紹介していました。
社会人としてやっていくには,MBAやなんかは必要ない
あたりまえのことをどれだけ命がけで実行できるかが大事。
社会人の基本「人との約束を守る」として
伊藤雅俊さんの『ひらがなで考える商い』(日経BP社)。
社会人になると理不尽なことを山ほど経験する
でも筋を通したり,大義に殉ずることこそ人生でもある。
そんなとき,『自分の大義を思い返す』として
城山三郎さんの『男子の本懐』(新潮文庫)。
新入社員のころは,右も左もわからず毎日が苦行
そんなときは?
「狭い門から入れ」として
『新約聖書』。
われわれを励まし,勇気づけてくれたり
安易な道を選択しようとするのを戒めてもくれます。
さすが
なるほどな選定です。
わが事務所も,きょう,あすと1泊で
研修です。
現状を把握しつつ,自分たちの大義を思い返し
本年度の方針をあつく議論してきたいと思います。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月12日木曜日
舟に乗る by.本も読書も好きな福岡の弁護士
まず,これは
なんのリストだかわかります?
『クライマーズ・ハイ』
横山 秀夫さん(文藝春秋)
『明日の記憶』
荻原 浩さん(光文社)
『サウスバウンド』
奥田 英朗さん(角川書店)
『夜は短し歩けよ乙女』
森見 登美彦さん(角川書店)
『サクリファイス』
近藤史恵さん(新潮社)
『のぼうの城』
和田竜さん(小学館)
『神様のカルテ』
夏川草介さん(小学館)
『ふがいない僕は空を見た』
窪美澄さん(新潮社)
じゃ,これは
なんだかわかります?
『私が語りはじめた彼は』
三浦 しをんさん(新潮社)
『風が強く吹いている』
三浦 しをんさん(新潮社)
『神去なあなあ日常』
三浦しをんさん(徳間書店)
これなら
なんだかわかりますよね?
『博士の愛した数式』
小川 洋子さん(新潮社)
『夜のピクニック』
恩田 陸さん(新潮社)
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
リリー・フランキーさん(扶桑社)
『一瞬の風になれ』
佐藤 多佳子さん(講談社)
『ゴールデンスランバー』
伊坂幸太郎さん(新潮社)
『告白』
湊かなえさん(双葉社)
『天地明察』
冲方丁さん(角川書店)
『謎解きはディナーのあとで』
東川篤哉さん(小学館)
最後の質問の答えは
2004年からの歴代「本屋大賞」。
最初の質問の答えは
おなじく「本屋大賞」の歴代2位。
まんなかの質問の答えは
三浦しをんさんの歴代ノミネート作品です。
そして2012年の本屋大賞の発表が先日あり
三浦しをんさんの『舟を編む』(光文社)が選ばれました。
2位は,高野和明さんの
『ジェノサイド』(角川書店)です。
どちらの作品も大好きで
本ブログで紹介しています。
私は個人的には『ジェノサイド』を推していたのですが
予想せよといわれれば,『舟を編む』を挙げたと思います。
それは過去の受賞傾向をみてみれば
明らか。
『博士の愛した数式』
に対する『クライマーズ・ハイ』。
『夜のピクニック』
に対する 『明日の記憶』…。
ま,選抜基準が「全国書店員が選んだ
いちばん!売りたい本」ということですから肯けます。
『舟を編む』が三浦さんの作品のなかでベストといえるか?
も一考を要するところでしょう。
でもま,これまた
書店員さん好みの道具立てであることは間違いありません。
未読の方は
是非どうぞ。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月11日水曜日
『傍聞き』 by.本も読書も好きな福岡の弁護士
さいきんなんか本格的な長編を読んでいないような
宮部みゆきさん,奥田英朗さん,伊坂幸太郎さん…
読者の期待にこたえてがんばってほしいですね。
このブログもミステリーとか海外ものがおおいので。
というわけで,きょうは平積みの短編
『傍聞き』(長岡弘樹さん,双葉文庫)。
ベテラン救命救急士の指示による
迷走の謎を解く『迷走』
何度注意しても聞く耳をもたない女性刑事の娘の
ふるまいの謎が明かされる表題作
消防士が体験した火事場での不思議な
出来事の謎を解く『899』
更生保護に取り組む女性にみせた元受刑者の奇妙な
行動の謎が明かされる『迷い箱』
以上4ストーリーからなる短編集。
いずれも謎解きと人間ドラマがからまって心地よいです。
コンピューターはいざしらず,われわれ人間は
おなじ話でも誰から聞くかによって得心ぐあいがちがいます。
AさんがBさんを説得するときに
直接説得しても,Bさんの心理的な防御をやぶるのが難しい。
そんなとき,わざとお隣のCさんに話をします。すると
それを隣で聞いていたBさんが説得されやすいという間接技。
裁判でも紛争当事者の供述はほぼ信用されません。
第三者的立場の証言が重視されています。
ちょっとちがいますが
証人尋問でもこういうことがあります。
核心となる話題については,わざと弁護人の質問からはずして
検察官や裁判官に訊かせるばあいがあります。
おなじ答えなのですが
弁護士が質問すると,どうしても作為がにじみます。
でも検察官や裁判官が訊いた答えとして
それが提出されると,なぜか信用できるような気がするわけです。
それにしても,この刑事の娘さん
よくできた子どもです。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月10日火曜日
『潜水服は蝶の夢を見る』 by.映画も好きな福岡の弁護士
『センター・オブ・ジ・アース2』のあと
『マーガレット・サッチャー』をみようかと迷う…。
TSUTAYAがDVDのセールをしていたので
のぞいてみました。その結果,
『潜水服は蝶の夢を見る』(Le scaphandre et le papillon)
を買い,これを帰ってからみることに。
ジャン=ドミニク・ボビーの実話小説を
原作としたフランス映画。
主人公はもとELLE誌の編集長
40代前半ながら脳溢血に。
3週間におよぶ昏睡後、命はたすかったものの
全身が麻痺状態。
意識はあり,耳もきこえるけれど
言葉を発することはできない。
こういう状態を閉じこめ症候群(Locked-In syndrome)というらしい。
もう地獄の責め苦ですね。
まるで陸上で潜水服を着せられたかのよう。
これが『潜水服は…』というタイトル前半の由来。
リハビリのためパリから北部海岸
ベルクの療養所へと移されます。
この療養所が幻想的
患者に夢想を誘います。まるで蝶のような。
これが『…蝶の夢を見る』
というタイトル後半の由来。
原題は『潜水服と蝶』のようですが
邦題は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』を踏まえたのでしょうか。
言語療法士をはじめみな美人ですが
療養所がみせた幻影かも。
どんな運命のイタズラか
左目まぶたのみは動かすことができます。
これでコミュニケーションはかろうじて可能
実存に不可欠な最低限の機能は残されています。
主人公はやがて、左目のまばたきのみで
自伝を書くことをはじめ…。
肢体は不自由でも
精神の自由は残る。
絶望のなかから
美しい人生をふたたび見いだす映画でした。
2012年4月9日月曜日
人間が想像できることは by.映画も好きな福岡の弁護士
(ボケ 花言葉は先駆者)
土曜の午後,いかにすごすか?
悩んだすえ,筑紫野イオンで映画。
『センター・オブ・ジ・アース2神秘の島』
をみました。
『マーガレット・サッチャー』もみたかったものの
時間の都合となんとなく恐竜系の気分だったので。
いうまでもなく『センター・オブ・ジ・アース』
の続編。
子どもが小さいころ東京ディズニーシーに何度か行き
アトラクションを楽しみました,あれです。
フランスの小説家ジュール・ベルヌの
冒険小説「地底旅行」が原作。
主人公の少年は,謎の島から発せられる救難信号をキャッチし
義父や飛行業者の父娘とともに冒険に旅立つ。
巨大なハチや小さなゾウなど動物のサイズが逆転した不思議な島で
驚くべき秘密が隠されていた。…
『海底二万里』のネモ船長も登場し(死者として)
その潜水艦ノーチラス号で脱出をはかります。
ジュール・ベルヌはナントの勅令で有名な
ロワール河畔ナントの出身。
父は弁護士で本人も法律を勉強したようですが
母が想像力ゆたかな人だったよう。
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」
ジュール・ベルヌの言葉だそうですが,なるほどそうですね。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月6日金曜日
花の舞 by.花見も好きな福岡の弁護士
2012年4月5日木曜日
心配ごと相談員ミニ同窓会 by.筑紫野市の弁護士ブログ
昨夜はちかくの「かごんま」で
ミニ同窓会でした。
各自治体には社会福祉協議会の事業として
心配ごと相談というのがあります。
法律相談というと肩ひじをはりますが
とにかく心配ごとがあれば,なんでも相談してくださいというもの。
筑紫野市のばあい,毎週火曜日10時から15時まで
筑紫野市・福祉事務所内の相談室でおこなっています。
筑紫野市ではもう20年以上前から相談員の方がたの
勉強会を実施されています。
私もその講師のひとりとして
発足当初からご縁をいただいています。
福祉事務所の職員の方々と勉強会をやっていたご縁が
ひろがったものでした。
心配ごと相談員は民生委員の方のなかからなられるので
任期ごとに変わっていかれます。
長くつとめられ,現在も相談員をつづけておられる方もいれば
もう任期を終えられた方もおられます。
きのうはたまたま現役の方1名とOBの方2名の都合があって
ミニ同窓会をやりました。
いつもはおたがいに役をつうじて多少裃めいたものを着ているのですが
きのうはそれも脱いで,ざっくばらんな会でした。
心配ごと相談事業のこと,地域のこと,福祉のことだけでなく
子や孫のこと,趣味のこと,現役時代のことなど話に花が咲きました。
フォーマルな懇親会もやっているのですが
このようなイレギュラーな懇親会も悪くありませんね。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
2012年4月4日水曜日
もうひとつの花見 by.花見も好きな福岡の弁護士
公園で,たくさん植えられたソメイヨシノを
みなで嘆賞するのが,日本人にとって花見の王道。
これは素直に受け入れますが,吉永小百合,古い?
武井 咲が美人だ,というようなもの。
付加価値ゼロです。これに対し
おすすめなのが,真逆な,もうひとつの花見。
山野をまんぜんと歩いていると気づきませんが
なんか咲いてないかな~と歩いていると気づきます。
枯れ木のようにみえるけど
枝の先がなんかぽっと明るくなっている感じです。
アブラチャン(油瀝青)
クスノキ,クロモジの仲間の落葉低木。
早春に淡黄色の花を
葉に先立って咲かせます。
いったんその存在に気づくと,
春まだ浅い森の中で、ひそかに目をひくようになります。
アブラチャンの「チャン」は「瀝青」のことで
「○○ちゃん」ではないのですが,まさにアブラちゃんという感じ。
生け花やお茶をする人は
まったく違うシチュエーションで,ご存じでしょうね。
花言葉は,はかない恋。
(ちなみにソメイヨシノのそれは,優れた美人。)
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳