2012年4月24日火曜日
『七王国の玉座(改訂版)〔上〕』 by.山歩きの好きな福岡の弁護士
『七王国の玉座(改訂版)〔上〕』(ハヤカワ文庫)
ジョージ・R・R・マーチン,岡部宏之訳。
表紙のアニメが
とにかくかっこいい。
でも702頁という厚さ。しかも上巻にすぎず
「氷と炎の歌」シリーズの①らしい。うひや。
地名,お城や武具などのアイテム名はいっぱいでてくるし
登場人物もたくさんなうえに,関係が錯綜…。
それでも,冒頭にある2枚の地図と末尾にある各王国家ごとの
登場人物紹介をなんどもみながら読みすすみます。
「マジックナンバー7プラスマイナス2」の法則
というのがあります。
心理学者のジョージ・A・ミラーさんが提唱
人間が一度に記憶できる要素はせいぜい9までという考え。
だから,野球は9人でやるし,サッカーも11人
これ以上人数がふえると,なにがなんだかわからなくなります。
階層をなくしフラットな組織がよいといっても
この制約から,おおきな組織はピラミッドにならざるをえません。
そのため,組織がおおきくなると
どうしても官僚化してしまいます(M・ウエーバー)。
…と,話は脱線しましたが
七王国なのは,いちおうこのルールどおり。
ですが,全体の布陣や登場人物を飲み込むには
この本を半分くらいまで読み込む必要があります。
地図をみたり登場人物相関図をみたりしながらですから
これがなかなか骨のおれる作業です。
だいぶ前に子どもから薦められて,小野不由美さんの
『十二国記』シリーズ(講談社文庫)にチャレンジしました。
でもそのときはしんぼうが足りず
ワールドに入り込む前に挫折…。
こんかいはなんとか堪え忍びました。
すると,半ばをすぎたころから,ぐいぐい引き込まれる展開。
なんだか
『ファイナル・ファンタジー』をやっているような感覚に。
組織などでもはまると,おもしろいけれども
半身にかまえていると,おもしろくない。似てますね。
さて,はまっている勢いで
〔下〕巻までいっきに読んでしまいましょう。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
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