ちくし事務所のウォーキング同好会で、天拝山トレッキングに行くことになったので、下見に行った。
二日市温泉湯町から高速高架下を南西に入る。梅の花がかろうじて残っていた。
登山口は武蔵寺。九州最古の仏跡である。
天智天皇の3年、釈祚蓮勅命により九州に一宇を建立しようと筑紫にくだった天皇に協力して、土地の豪族で藤原鎌足の子孫、藤原虎麿が七堂伽藍を建立、椿の木で薬師如来を刻んで安置したのが始まりという。
天智天皇が筑紫にくだったのは唐新羅と戦ったときのことだろうか。天智天皇の3年という年とあわない気がする。天智天皇は中大兄皇子のことで、かれは藤原鎌足とともに大化改新をなしとげたのであるから、藤原鎌足の子孫というのもどうなのだろう。
天台宗。山号は椿花山。椿の木で薬師如来を刻んだ縁起にちなむものだろう。薬師如来は二日市温泉の温泉効果(薬効)とかかわりがあるだろう。椿は筑紫野市の木となっている。
般若心経は三蔵法師・玄奘がインドから持ち帰って中国語に翻訳したもの。時あたかも中大兄皇子と中臣鎌足が大化改新をおこなったころ(一方は仏典の翻訳、他方は殺戮。前者で世のなかを変えるほうが平和的)。
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空・・・(♪かんじざいぼさつ ぎょうじんはんにゃはらみったじ しょうけんごうんかいくう・・・)
観音菩薩は、悟りをえる(=彼岸にわたる)智慧の修行をおこなった時、この世のすべてはみな空であると見きわめた・・・
三蔵法師の第一弟子は、孫悟空。読んで字のとおり、孫が空を悟った。
この世のすべてはみな空であり、彼岸にこそ実がある。それを悟ることができれば、この世の苦しみから逃れることができる。
それはそうなんでしょうが・・・。悟りを求めて、山に登って修行します。
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