有川浩著『植物図鑑』
(幻冬舎文庫)。
フェイスブックで高校時代の友人が
話題にしていたので,読んでみました。
ある日,イケメン男子が家のまえに
落ちていた。
という,なんとも安直な
設定。
こういう設定を
「落ち物」というのだそう。
ある日空から僕の目の前に
女の子が落ちてきて…,というやつ。
そう。
『天空の城ラピュタ』が典型なのだとか(あとがき)。
なるほど。
勉強になります。
イケメン男子は,紳士で,しまりや
料理が得意で,なにより植物にも詳しい。
あまりにもご都合がよすぎるようだけれども
そもそもが「落ち物」ですから。
料理のことはわからないが
植物に詳しい連れあいはうらやましい。
高山植物だけでなく,身近な野草
それに樹木なども,よくわからない。
上手に解説してくれる
友だちがいればいいなぁといつも思っています。
いちど美学をやっている友人と美術展をみたのですが
とてもスリリングで勉強になりました。
山でも
先達はあらまほしいものです。
でてくる植物は
雑草(という植物はないのだけれど。)ばかり。
本ブログのコンセプトに
ぴったり。
ヘクソカズラ,オオイヌノフグリ
ナズナ,ネジバナ…。
かつて紹介した花々も
たくさんでてきます。
ツクシ,フキ,シロツメクサ,タンポポ
レンゲ,ナズナなどポピュラーなものもあれば
スベリヒユ,ハゼラン,ニワゼキショウ
などちょっと知らないものもあります。
クレソンやアップルミントなど
店にしかないと思っていたものまで。
メインストーリーはお約束どおり進行するも
でてくる雑草はほう!な話が満載でした。
文庫に今回なっているので
お買い得です。
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