天拝山を登っていると、中腹で、鳥たちの鳴き声がする。みればソウシチョウ(相思鳥)である。たくさんいる。あまり人を恐れず、近くまで寄ってくる。
かわいい。残念ながら外来種。江戸時代から飼い鳥として輸入された。本格的に日本へ入ってきたのは日中国交正常化のあとらしい。
つがいのオスとメスを引き離すと互いに鳴き交わすため、相思鳥と呼ばれる。
天に在りては願はくは比翼の鳥となり・・・
人間の都合で連れてこられて、規制・防除の対象とされているあわれな人生、もとい鳥生である。とはいえ、生態系維持のためにはやむをえない。
つい先日、NHK高校講座 生物で生態系の話をやっていた。10種ほどの生物がいる磯で、実験的にヒトデを取り除いたところ、たちまち生物の多様性が失われてしまったという(あくまで個人の要約です、)。
なぜかというと、その10種のなかで、ヒトデは食物連鎖の頂点に位置した。それが失われたために、食物連鎖の下位にいる生物たちが大量繁殖した。そしてその下位にいる藻類を食べつくしてしまった。こうして、その磯の生物たちがみな絶滅してしまったのだ。
かわいいからといって、放置することはできない。
北方に佳人有り
絶世に而て獨り立つ
一たび顧みれば人の城を傾け
再び顧みれば人の國を傾く・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿