2025年4月1日火曜日

天拝山(3)ソウシチョウ

 




 天拝山を登っていると、中腹で、鳥たちの鳴き声がする。みればソウシチョウ(相思鳥)である。たくさんいる。あまり人を恐れず、近くまで寄ってくる。

 かわいい。残念ながら外来種。江戸時代から飼い鳥として輸入された。本格的に日本へ入ってきたのは日中国交正常化のあとらしい。

 つがいのオスとメスを引き離すと互いに鳴き交わすため、相思鳥と呼ばれる。

 天に在りては願はくは比翼の鳥となり・・・

 人間の都合で連れてこられて、規制・防除の対象とされているあわれな人生、もとい鳥生である。とはいえ、生態系維持のためにはやむをえない。

 つい先日、NHK高校講座 生物で生態系の話をやっていた。10種ほどの生物がいる磯で、実験的にヒトデを取り除いたところ、たちまち生物の多様性が失われてしまったという(あくまで個人の要約です、)。

 なぜかというと、その10種のなかで、ヒトデは食物連鎖の頂点に位置した。それが失われたために、食物連鎖の下位にいる生物たちが大量繁殖した。そしてその下位にいる藻類を食べつくしてしまった。こうして、その磯の生物たちがみな絶滅してしまったのだ。

 かわいいからといって、放置することはできない。

 北方に佳人有り
 絶世に而て獨り立つ
 一たび顧みれば人の城を傾け
 再び顧みれば人の國を傾く・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿