2012年10月4日木曜日
奥山に紅葉ふみわけby.福岡県筑紫野市の弁護士
燧ガ岳の中腹をあえぎあえぎ登っていると
達者な女性が追いぬいていきました。
駅の階段の1段抜かしぐらいの
勢いです。
年齢はボクとおなじか
すこし上か?
人間,修練すれば
いくらでもタフになれるものですね。
ところで,その人は背中に
「シカ監視員」の腕章をぶらさげていました。
そのためのアイテムでしょうか
双眼鏡も。
シカといえば
可愛いイメージ。
でも増えすぎると
問題をひきおこします。
さいきんは,どこの山も
「鹿害」に頭をいためています。
シカが増えすぎて,植物の新芽などを
食べ尽くしてしまい,植生をこわしてしまうのです。
ちかく日光の湿原などは
金網をはりめぐらしているぐらい。
尾瀬でもやはりおなじ問題があり
「シカ監視員」なる人たちが必要なのでしょう。
その後,シカがいないかと気をくばりましたが
肉眼で目撃することはかないませんでした。
が,夜半,尾瀬湿原のなか
弥四郎小屋で寝ていると聞こえてきました。
キャヒィ~~ン。
シカの鳴き声。
牡鹿がメスを求めているのでしょうか
もの悲しい。
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の
声きく時ぞ 秋は悲しき
猿丸太夫
シカの鳴き声もある程度はなれると
このように風情があります。
でも,ほんのちかくで聞くと
女性の叫び声にきこえます。
いちど,祖母山でひとりテントで寝ていると
すぐ横でシカがキャ~~と鳴き,驚いて目が覚めました。
なにごとも(シカの数も鳴き声も)
過ぎたるはおよばざるがごとし。
弁護士 浦田秀徳
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