2008年4月に第1刷なので,すこし旧いですが
『日本でいちばん大切にしたい会社』。
(なお,続編2,3もあります。)
法政大学大学院制作創造研究科(地域づくり大学院)教授の
坂本光司先生が書かれたものです。
事務所で話題になり
春の研修で取り上げることになったので,一読しました。
第1部は会社は誰のために?
われわれ会社法を学んだものが最も間違いがちな問いです。
答えは,社員とその家族のため。
外注先・下請企業,顧客,地域社会ときて,株主は最後です。
会社は?という問いですが
もちろん法律事務所にもあてはまります。
会社経営において
重要なことはなにか?
経営において,なにが重要かも
会社が誰のためにあるかを考えれば自然と答えがでてきます。
短期的な業績より
会社を継続させることが重要ということになります。
第2部は,タイトルどおり,日本でいちばん大切にしたい会社を
5つ紹介したものです。
先頭は,日本理化学工業株式会社。
社員の7割が障害者の会社です。
きっかけは50年前に知的障害をもつ2人の少女を雇用したこと。
「みんなでカバーしますから」,社員たちのたっての願いでした。
以後,その経営姿勢の正しさに感動した人々が
この企業を応援するようになります。
そういう会社こそ
日本でいちばん大切にしたい会社なわけです。
合理化がいちばん進んでいる会社ではなくて
いちばん人間的な会社がいちばん。
いいですね。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
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