ある板金塗装業者に税務調査
そして税金が少ないと、税務署が増額処分。
煎じ詰めると、同業者にくらべて儲け方が下手
というのがその理由(同業者比率に基づく推計)。
そんなバカな!
と裁判闘争。
苦労して、一部勝訴
税務署の推計・課税の仕方が杜撰という判断でした。
意気揚々と記者レク。
でも司法記者さんたちの反応はいまいち。
そのレクが終わってから訊かれました。
「最近、なんか面白い事件ないですか?」
う~ん。そういえば
きょうこんな判決もらったけど。
交通事故の後遺症に関する判決で
男子中学生の顔のキズについて女子と同様の損害を認めたもの。
司法記者クラブ内はがぜん活気づき
翌朝刊ではそちらのほうが大きな記事になったことでした。
弁護士からすると、税金裁判に勝つほうがずっと難しくて価値がある
のですが、そんなこと読者はあまり興味がないというわけです。
ま、2つとも記事にはなって
うれしいのはうれしかったのですが…。
弁護士の事件に対する評価と記者さんたちのニュース・バリュー
に対する評価のちがいを実感したことでした。
ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳
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