2010年9月27日月曜日
人生の選択
朝日新聞で「あなたの安心」という連載をやっていて、いまのテーマは「50代になったら」。
再雇用を目指すなら?という局面にしぼったアドバイスとして書かれているものの、年代を問わず、人生のあらゆる局面、あらゆる選択に通用するように思えます。
紹介してみます。
50代になったら、「自分みつめる作業が必要」。
「どんな選択をするにしても、50代のうちに『自分』を徹底的に把握する作業を」。
①キャリアを書き出し整理
キャリアの「棚卸し」は入念に。
入社以来の職務経歴を、当時の「やりがい」も添えて書き出す。
次に、この先のキャリアで「したいこと、できること、やらなければいけないこと」の順番で思いを書く。
親の面倒やローン返済など「やらなければ」を先に考えると、選択肢が狭まる。まずは制約を取り払い、自分の本音をつかんでみる。
②譲れない価値観をつかむ
今度は、大切にしたい「価値観」を書き出し、順位をつける。名誉、お金、家族…。
「仕事内容が最も大事」と言って転職活動を始めたものの、面談で週末出勤が多いと聞かされ、いまの自分は「ゆとり」を求めていることに気づいた、という人も多いという。
価値観は自分の判断基準のよりどころだ。
③自分を動かす動機を知る。
最後に、「なぜいま、この会社で、この仕事をしているのか」と自分に問いかけ、答えを言葉に出してみる。
「仕事への誇り」が正解ではない。「人間関係に満足」でも「給料のため」でも何でもよく、言葉に出せるかどうかが大事。言語化されたものが内に潜む意識で、自分を動かす「動機」という。
いかが?
離婚相談にみえた妻、あるいは夫。少年鑑別所における少年。それぞれの人生の岐路に立つ依頼人に、われわれは選択肢を示しアドバイスをしなければなりません。
やはり同じような観点から、それぞれの人生の選択をお手伝いしているように思います。
他方で、V.フランクルのいうところの人生の呼びかけに応えるという観点に立つ選択もあります。
「自分は人生や世界から何を期待されているか、自分が世界にたいして何をなし得るかという観点に立つ」
「この観点に立ったときにはじめて、人は人生の意味を見出すことができる」
というわけです。
自身の人生をふりかえると、後者のような観点に立った選択のほうが多かったようにも思います。
やま
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