2025年2月19日水曜日

「はにわ」展@九州国立博物館(2)挂甲の武人

 






 挂甲の武人たち。本展のハイライトとされている(のちに述べるとおり、マイハイライトは別にあった。)。挂甲(けいこう)とは、鉄製や革製の短冊状の小板である小札(こざね)に穿孔し、組紐・革紐で縦横に縅して連接する構造のよろいをいう。

 武人といっても、モデルは身分の高い権力者とされる。始皇帝陵のように武人たちに古墳を守らせるというのではなく、この古墳に眠る権力者は生前、このような立派なかたでしたという意味らしい。

 挂甲の武人はわれわれにはなじみぶかい。なぜなら、昭和40年代に『大魔神』『大魔神怒る』『大魔神逆襲』という大映映画があったから。

 戦国時代、悪人が民衆を虐げると穏やかな表情の石像(挂甲の武人)が憤怒の表情の大魔神に変身して悪人を倒す。というストーリー。ま、水戸黄門とおなじ。

 日ごろニコニコと笑って穏やかな人がいったん怒ると激しい、そのギャップが効果的ということがある。あの効果をねらっている。

 写真のなかには国宝が2体含まれている。どれだか分かるかな?

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