2013年5月27日月曜日
天に唾する
若い弁護士らと話をしていて
バックグラウンドがちがうという話のシリーズ。
ボキャブラリーが
かなりズレてきてしまっている。
先日も,「そんなの,天に唾するようなもんやね。」
というと,若い弁護士がポカンという顔。
あれ?
またか…。
案の定
「天に唾する」を知らないらしい。
漢語で「乾坤一擲」だとか,四字熟語だと
なんのこっちゃ?というのは分かる。
でも,天に唾する,というのは
そのままだから推理できそうなものだが…。
やはり通じないらしい。
とほほ。
むかし星新一の
ショートショートが好きだった。
そのなかに
「おーい,でてこーい」というのがあった。
教科書にも
採用されたらしい。
簡単にいうと
こんな話。
台風一過(四字熟語)
村の社のあとに,ある穴が発見された。
いろいろ推測されたが
なんの穴かわからない。
「おーい,でてこーい」と叫んでみたが
なんの返事もない。
石を投げても
底へ届いた音がしない。
新聞社やら学者やらがやってきたが
正体不明である。
穴はなんでも
飲み込んだ。
とにかく巨大な
空虚のようだ。
利権屋がやってきて
村長にうまいこといって穴を譲り受けた。
利権屋は原子炉のカスやら
防衛秘密やらなんどもかんでも穴に捨てた。
世の中から都合の悪いものが減っていき
おかげで世の中がきれいになったような…。
そんなある日,高い建築ビルの上にいた
作業員の頭の上で,「おーい,でてこーい」と叫ぶ声。
つぎには石が落ちてきた。
それからは…。
都合の悪いものをなんでも穴に捨てるのは
まさに天に唾する行為だよね~。
という具合につかえるのですが。
知っていれば。
写真は,ユキノシタ
花言葉は,愛情,軽口。
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