BLじゃないんだけど
BLな話,その3。
じつは
ヒアシンスもそうなんですね。
ユリの仲間。
小学校で球根から育てました。
学名のHyacinthus orientalisは
東方の(オリエンタルな)ヒュアキントス。
ヒュアキントスも
ギリシャ神話に登場する美青年。
かれはBLで,アポロンと
ゼヒュロスの2人に愛されていた。
アポロンは医学の神で
ゼヒュロスは西風の神。
(ゼヒュロスはボッティチェリの「春(プリマベーラ)」で
右端にいて口をふくらませています。)
ある日,ヒュアキントスがアポロンが
仲よく円盤投げをして遊んでいた。
これに嫉妬したゼヒュロスは風をおこし
円盤投げの軌道を変えてしまう。
円盤はヒュアキントスの額を直撃
かれはたくさんの血をながして死んでしまった。
その血の跡に
ヒアシンスが咲いたそうな。
こうしてみると
古代ギリシャというのはそうとうBLな世界です。
「ねえねえ,なぜこの花は
ヒアシンスと呼ばれるの?」
それはね,むかしむかし
ヒュアキントスという美青年がいて…。
話の展開は愛に嫉妬,そして死,そして花。
みなおなじパターンですね。
そんなこといったって
火曜サスペンスだっておなじじゃん(古代ギリシャ人)。
たしかに。
人間,あまり変わっていないようで。
和名は風信子、飛信子。
香が風で運ばれるさまか,ヒアシンスの直訳か。
空海が最澄に送った手紙は
風信帖。
ひょっとして?
まさかね。
花言葉はたくさんあって
スポーツ,遊び。これは円盤投げ由来でしょう。
白い花の花言葉は
心静かな愛,控えめな愛らしさ。
0 件のコメント:
コメントを投稿