雪がふりだしたので
足をはやめたところ
裁判所のお堀に
ユリカモメ。
冬は頭が白く
目の後ろに黒い斑点が。
『伊勢物語』の東下りの段
隅田川にいた都鳥はユリカモメのことらしい。
なほゆきゆきて、武蔵の国と下つ総の国との中に
いと大きなる河あり。それをすみだ河といふ…。
さるをりしも、白き鳥の嘴と脚と赤き,しぎの大きさなる
水の上に遊びつつ魚を食う。
京には見えぬ鳥なれば
みな人見知らず。
渡しもりに問ひければ
「これなむ都鳥。」と言ふを聞きて
名にし負はば いざこと問はむ 都鳥
わが思ふ人は ありやなしやと
とよめりければ
舟こぞりて泣きにけり。
この条件,つまり
①隅田川にいる
②京には見えぬ
③体が白
④嘴と脚が赤
⑤シギの大きさ
⑥水の上に遊ぶ
⑦魚を食う
にあてはまるのが
ユリカモメだから。
もっとも,福岡にもいるぐらいだから
京にもいるのでは?と思っていたら
さいきんは
鴨川でもふつうに見られるらしい。
京には見えないのに
なぜ,都鳥と呼んでいたんでしょうか。
京に見えれば
名歌もうまれず。
言問橋など
在原業平ゆかりの名所も生まれず。
新橋~豊洲を結ぶ
ゆりかもめの名称も変わったもになったいたんでしょうねぇ。
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