2012年11月12日月曜日
『お友だちからお願いします』
糸井重里さんが監修した『言いまつがい』
(新潮文庫)というシリーズがある。
たとえば
○忠告
おとなっぽいともだちが,「そんなことしたら,
壁の上塗りだ」と言ってました…カベかよ。
○関心
友だちが,年配の人の話に共感して思わず,
「さすがは生き地獄ですね」と言ってました…生き字引だろ。
○へこみっぱなし
仕事を失敗して落ち込んでる私に,先輩が
「人生,谷ありミゾありだって」となぐさめてくれました
…山がないよ!
というやつども。これらを
一般の投稿から集めたアンソロジー。
題名の「言いまつがい」も
もちろん「言いまちがい」の言いまつがい。
この本,読んでいると
何度も吹きだしてしまう。
電車のなかで読むと
まわりから白い目でみられることうけあい。
ちゃんとご丁寧に
編集部からのお願いつき。
不特定多数の人々が集まる場所
真剣さが必要な場所では読まないように,と。
例としあがっているのは
電車内,会議中,授業中,図書館…。
さて本代
いや,本題。
三浦しをんさんの『お友だちからお願いします』
(大和書房)。
さきの『本屋さんで待ちあわせ』と姉妹編となる
エッセイ集。
これも
数行ごとに笑える。
わけあって
週末のJR線で読んでいた。
なんども吹きだしてしまった。
まわりの目が気になったが,それより先が読みたい。
三浦さんの行く末が心配
30代なかごろにして,かなりオヤジ化が進行か。
笑いのツボやセンスが
ほぼボクと一致。(いいのか,そんなんで)
ちゃんと「オヤジギャグのマナー」
と題する論考(?)もある。
聞くものに氷点下の世界を体験させる発言。
それが俗に言う「オヤジギャグ」だ。
「新聞でよんだんだが,コンクラーベ(ローマ教皇を選出する選挙)
ってのは,まさに根比べだなあ,田中くん」
などと部長に話しかけられた日にゃあ,「いやあ,ははは」と
愛想笑いをするほかない。
職場に吹き荒れるブリザード。…
という具合だ。
まったく同感だ。三浦さんじしん,オヤジギャグを連発
自分でツッコミを入れなければならないので,いそがしい。
ボクがガンで入院したら
だれか三浦さんのこの本を届けてほしい。
笑いで免疫が超・活性化し
たいがいのガンは死滅しそうな気がするから。
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