死者の書のなかで,いちばんの目玉は
グリーンフィールド版というもの。
長~い羊皮紙に絵と字を書きつらね巻物にしたもの。
ちょうど日本の絵巻物のよう。
というか,時代からすると
むこうがはるかに先輩。
これはかなり後のもので
はじめのころは,このような書とはちがいます。
ミイラをおおう布や棺に
冥界を旅するための呪文が書かれていました。
ミイラをおおう布や棺に呪文を書くことで
悪霊退散!の効果があると信じられていたようです。
ん?
この話,どっかで聴いたような?
そうだ!
耳なし芳一だ。
平家の怨霊から身をまもるため,芳一が
全身にお経を書いたという,あの話にそっくり。
というか,時代からすると
むこうがはるかに先輩。
などと思いながら,福岡市美術館を出ると
そこには,松本でもみた草間弥生作品が。
(福岡市美術館2階出入り口から
大濠公園へむけて50mほどいったところ)
(なお,そこから左側へ50mほどいくと
佐藤忠良作品があります。ついでにどうぞ。)
(草間弥生展@松本については
10月24日の記事をご覧ください。)
黄色のボディに黒いドットをちりばめた
「南瓜(かぼちゃ)」。
このドット柄ですが
耳なし芳一のお経と同じ意味があるとか。
草間さんは、少女時代より統合失調症を病み
繰りかえしおそう幻覚や幻聴に悩まされてきたらしい。
芳一がお経で身をまもったように
彼女はドット柄で身をまもろうとしているのだそう。
そうか。そうすると草間作品の魅力は
耳なし芳一を介して,古代エジプトに源流があるのか?
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