2011年5月20日金曜日
センダン
きのうの午前中
柳川の裁判所に出張でした。
出張といっても西鉄の特急電車で30分
いつもと違う裁判所へ向かう気分的なものですが。
不当利得返還請求事件の第1回
被告はMS銀行グループのPさん。
利息制限法に違反して不当に利得した金員を返還せよ
といういまはやりの事案です。
ですがPさんには、解決しようという
誠意がまったくみられません。
交渉のうえですから計算上いくらになるか双方が理解しているのに
解決案を示そうとしません。
こんな企業経営でいいのでしょうか?
と思うのは私だけではないと思います。
帰りは西鉄の駅まで散策
川下りの舟を見送ったりしながら。
柳川は篤志家の経営者がおおいところ
少年事件に、補導委託という制度があります。
審判で少年院におくるか保護観察にするか迷ったときに
半年ほど篤志家の店で住み込みで働き、その様子で結論を決めるもの。
店の信用にもかかわりますから
なかなか非行少年をひきうけていただけるところはすくない。
そんななか柳川のかたがたは
少年たちをひきうけてくださいます。
ある補導委託先のまえをとおりかかると
センダンが花をつけ、芳香をはなっていました。
花も篤志家のかたの気持ちに応えているのでしょうか。
栴檀、万葉時代は樗、楝(あふち)と呼ばれていました。
妹が見し 楝の花は 散りぬべし
わが泣く涙 いまだ干なくに
山上憶良
「あふち」→「あふ」→「妹にあいたい」
という連想がはたらいています。
少年たちがよい篤志家、よい雇い主とあうことを期待してやみません。
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