翌日は、薬害肝炎の全国原告・弁護団会議
チェックアウトから会議開始まで時間がありました。
当初は上野の国立西洋美術館でレンブラントをみようと
銀座線に乗ったところ、途中で気が変わり言問橋へ。
浅草駅を出て東へちょっと歩くと、初夏のうららの隅田川にぶつかり
東京スカイツリーが姿をあらわします。
休日を川縁でのんびり過ごす都民とお上りさんが交錯するなか
お上りさんに徹し、写真を撮りました。
川沿いにまたちょっと上流方向へ散策すると
おめあての「言問橋」にたどりつきました。
諸説あるようですが、風流なのはなんといっても
在原業平を主人公とする「伊勢物語」に由来するという説。
短いので、全文を貼り付けます。
「第九段、東下り・その参」
なほ行き行きて、武蔵の国と下総の国との中に、いと大きなる河あり。
それを隅田河といふ。
その河のほとりにむれゐて、思ひやればかぎりなく遠くも来にけるかなと
わびあへるに、渡守、「はや舟に乗れ。日も暮れぬ。」といふに
乗りて渡らむとするに、皆人ものわびしくて、京に、思ふ人なきにしもあらず。
さるをりしも、白き鳥の、嘴と脚と赤き、鴫の大きさなる、水の上に遊びつつ魚を食ふ。
京には見えぬ鳥なれば、皆人見知らず。
渡守に問ひければ、「これなむ都鳥」といふを聞きて、
名にし負はば いざ言問はむ 都鳥
わが思ふ人は ありやなしやと
とよめりければ、舟こぞりて泣きにけり。
都鳥はユリカモメのこと
都鳥不在のため、「わが思ふ人は…」と言問うことはできませんでした。
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