山のうえには、話し好きのおせっかいおじさん
という人種が下界よりおおい気がします。
そういう人が山に登る傾向にあるのか
それとも山の開放的な気分がそうさせるのか。
3月に英彦山に登ったときにも、そういうおじさんに遭遇し
その厚意にいささか閉口するほどでした。
そのおじさんがしきりに薦めたのが大崩山(1,643m)
宮崎県延岡市北西部にあります。
おじさんは天草のひとだったので、おらが村の山自慢とは一線を画し
客観的な評価と受け止めました。
そこで連休の後半登ってみました。
期待は裏切られませんでした!
大崩の名のとおり、風化した花崗岩が露出し
山が崩れたように見えます。
大崩山じたいはのっぺりした山で
これが100名山の撰に漏れた理由でしょう。
しかしながら、周囲には屹立する岩峰群があり
私が映画監督なら西遊記の舞台にしたいところ。
山岳信仰の対象とはならなかったことから
九州最後の秘境と呼ばれています。
しかしゴールデンウィーク中のゆえか
花の季節ゆえか、登山口にはマイカーがずらり。
モミ、ツガ、ブナ、カエデなどからなる原生林が広がり
山麓の祝子川渓谷の水の流れも清く素晴らしい。
いまの季節、アケボノツツジが数百本単位で花を咲かせ
全山ピンクに染まっています。
さながら桃源郷のよう
途中から花に酔ったような気分になりました。
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