2010年11月22日月曜日
祖母山
きょうは小雪
週末は、お仲間4人で祖母山(1756m 大分・宮崎県境)
よいお天気でした。
20日(土)
博多→大分→緒方→尾平登山口→川上渓谷散策→ほしこがイン(泊)
21日(日)
ほしこがイン→尾平登山口→川上渓谷→黒金尾根→天狗の岩屋→
山頂(昼食)→九合目小屋→馬の背→宮の原→尾平登山口→
ほしこがイン(入浴)→緒方→大分→博多
紅葉は残念ながら盛りをすぎていました。
またことしはカモシカの鳴き声を聞くことができず。
それでもさすがモミ・ツガなどの原生林
渓谷・断崖・岩場などの自然を満喫。
ほしこがインでは独特のもてなしを受け
天狗岩ふきんでは自称ヨンさまをふくむ
韓国人グループと交歓しました。
なぜ祖母山なのか?
とうさん、かあさんではなく。
そのわけは
祖母山が神武天皇の祖母さん
豊玉姫(とよたまひめ)をまつることから。
豊玉姫は宝満山におわす玉依姫の姉
海神(わたつみ)の娘です。
海神の娘たちがなぜか山の神になっておわします。
豊玉姫はまたあの海幸、山幸のうち
山幸の妻。
海神がなぜか山幸に味方したんですね。
なんらかの歴史的事実を踏まえているのか
それともなんらかの比喩的表現なんでしょうか?
(解明は研究者やファンにおまかせします。)
豊玉姫と山幸の子がウガヤフキアヘズ
なんと玉依姫の夫です。
つまり、玉依姫は妹であり、また息子の嫁。
姑嫁でもあるんですね。
憲法24条1項は
婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し
夫婦が同等の権利を有することを基本として
相互の協力により、維持されなければならない
と定め
両性の合意のみで婚姻が成立することを宣言しています。
ただし
同条2項は
配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに
婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては
法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して
制定されなければならない
とも定めています。
この「法律」が
民法の「親族」・「相続」編です。
民法734条1項本文は
直系血族又は三親等内の傍系血族の間では
婚姻をすることができない
と定めています。
原則として両性の合意のみで婚姻が成立することの
例外規定です。
インセスト・タブーにもとづくもので
これに反するものが近親婚と呼ばれています。
近親婚・近親相姦の悲劇で有名なのは
オイディプスコンプレックス(byフロイト)の由来
テーバイのオイディプス王。
国に災いをもたらした先王の殺人犯を追及したところ
それが実は自分であり
さらに母と交わって子をもうけていたことを知り
自ら目を潰し、退位。
ヨーロッパの王室が近親婚のため
血友病に悩まされていたことも知られています。
民法734条1項本文の定める
直系血族の間とは
親子間、祖父母孫間。
三親等内の傍系血族の間とは
兄弟姉妹間、おじおば・おいめい間。
父母1親等 兄弟姉妹2親等 甥姪3親等
なので(親等の計算 726条)。
玉依姫とウガヤフキアヘズは
おば・おいの関係ですから
民法によれば婚姻できません。
もっともことが皇位に関することだとすれば
国会の議決した皇室典範の定めによります(憲法2条)。
この意味でも
民法は市「民」の「法」なんですね。
われわれは仕事がら
姉妹ときけば、すわ姉妹喧嘩か?
姑嫁ときけば、すわ姑嫁バトルか?
と心配してしまいます。
豊玉姫と玉依姫のばあい
姉妹×姑嫁なのでさぞや…。
宝満山=玉依姫びいきの僕としては
どんなあつかいを受けるものやらと不安でしたが
雲ひとつないド快晴の大歓迎を受けました。
ありがとうございました。
(以上、古事記等の記載によります。なので
史実とちがうなどのご批判はなしということで)
またまた 投稿します。すみません、どうも私の好きな方面の記事ばかりなものですから。
返信削除祖母山、高校時代によく行きました。キャプテンだった夏に祖母山山頂付近で左肩を脱臼、ブラブラになった左腕を右手で支えながら山を降りた時のことを昨日のように覚えています。
ボートといい山登りといい、苦しいことばかり好きな「変な奴」だと思います。
小林さん、こんにちは。
返信削除山頂付近の岩場は祖母山のハイライトですね。
壮絶なご経験ですね。
今回も、ハシゴのところでデジカメを崖下に落としてしまい、取りに行くのにスリリングなおもいをしました。
お仲間たちもひーひー言っていました。
大分の山々は徳田先生のシマなので、山の神は大歓迎でも、徳田先生から「俺に無断で登るな!」と叱られないか心配です…。