落合です。
御無沙汰しております。
8月は全くブログ書いてませんでした。
暑さゆえのサボタージュです。
さて、司法修習生の給費制維持に向けての署名協力のお願いについて、打ち合わせに来られた依頼者・相談者の皆さま、B型肝炎訴訟の原告の皆さま、支援者の皆さまなどなど、たくさんの方にご協力いただきました。
この場を借りまして深く御礼申し上げます。
大学だけでなく、法科大学院の卒業までしないと司法試験さえ受けられない現在の司法制度の下では、奨学金などで、受験するまでに数百万円(人によってはもう1桁多い)の借金をしなければならない人が少なくありません。
これで合格してもさらに生活のための借金を強制される(司法修習中のアルバイト等は禁止されています)のでは、皆借金返済のためにお金になる仕事しかしなくなり、社会問題などに取り組む弁護士がどんどん少なくなってしまいます。
今後とも給費制維持に向けての活動にご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
2010年8月31日火曜日
2010年8月26日木曜日
狭き門、貧しくとも入れますか?
狭き門より入れ、滅にいたる門は大きく、その路は広く、之より入る者多し。
そうはいっても狭すぎます!
法律家になるための門の話です。
私が司法試験に合格したのは1983(昭和58)年秋。翌春から2年間、司法修習をしました。裁判所、検察庁、法律事務所、司法研修所などで法律実務を、給費で学ばせていてだきました。おかげさまで、こんにちまで25年間、弁護士活動をすることができています。
そのころ、合格率は2%弱、合格者の平均は28歳くらいでした。大学を卒業して6年以上浪人することになるわけです。平均ですから、もっと長い人も少なくありません。
ほとんどの受験生は、家庭教師や夜警のバイトをしながら苦学していました。苦学されていた人ほど、心優しい法律家になっているような気がします。
現在ではさらに法科大学院(ロースクール)で2~3年学ぶ必要があります。私はサラリーマン家庭に育ちましたがロースクールに通うだけの経済的ゆとりはなく、現行制度のもとでは法律家になれなかったと思います。
ところが、本年11月から司法修習生に対する給費支給が打ち切られようとしています。経済的にめぐまれない環境にある者にとって、法律家を志すことは絶望的に困難になってしまいます。
「貧乏人は麦を食え」
池田勇人首相が蔵相時代に述べた暴言として有名ですが、これに倣えば、
「貧乏人は法律家になるな!」ということでしょうか?
精神世界ならぬ現実世界において、法律家になるためのあまりに狭き門は「滅にいたる門」のように思います。
やま
2010年8月23日月曜日
晴さんと槍ヶ岳
8月19~21日、晴さんと槍ヶ岳に登りました。
晴さんは名にし負わぬ雨男。
昨年、日光の白根山と男体山に登ったものの、雨にたたられ、日光をおがめずじまいでした。
今年も心配しましたが、日ごろのおこないのせいか
徳沢園で通り雨をやりすごしたほかは、晴れました。
自然の造形、すごいです。
上高地を起点とし、梓川沿いに3時間歩いて横尾、そこから手前(西)に穂高、奥(北)に槍。
これ以外の配置は考えられません。
槍は、天をめざして鋭くそびえたち、印象的な孤高の姿は白馬からも乗鞍からも望むことができます。
それでいて四方に尾根と沢を伸ばして、北アルプスの山々とネットワークを形成し、多くの登山者をひきつけてやみません。
宗教と縁遠い身にも、ハイヤーパワーの作品かと疑いたくなります。
わが事務所も、このような頂きを目指したいものだと思います。